巨人 松井秀喜ヘッド誕生の切り札で星稜・奥川1位指名 (2/3ページ)

週刊実話

翌年、横浜DeNAの臨時コーチを務めたときも同様で、衛星放送やネットで日本のプロ野球中継をチェックしているようです」(同)

 これまで何度も巨人の監督候補に挙げられては、その都度、否定してきた松井氏。しかし、ニューヨークに住んでいる今も、日本のプロ野球界のことは気に掛けていたようだ。

 また、星稜の林和成監督は松井氏の1学年後輩。「高校野球もチェックしている」(同)という松井氏が、カワイイ後輩が手塩に掛けて育てた有望株に強い思いを抱いているのは間違いない。

 その奥川を指名後、原巨人はゴジラ松井にコーチ入閣のアタックを掛けると目されているのだ。
「何度目のアタックかもう分かりませんが、原監督は3度目の今回の指揮官就任において、ヘッドコーチを空席にしました。シーズン中もファームのコーチを『研修』と称して一軍に帯同させることもあり、指導者も同時に育てています」(ベテラン記者)

 今年春、松井氏はニューヨークで高橋由伸前監督との会談に臨んだ。松井氏は高橋氏の「監督時代」を労った。
「その言葉の端々からは世代交代の時期にあったチームを率いる難しさ、それをあえて引き受けた元同僚への同情のような思いが感じられました。これまでは、巨人監督の話を振られるのも嫌そうだったのに、ここ最近はそうでもないというか…」(同)

 松井氏は高橋氏のように「いきなりの監督就任」となるのを警戒しているようだ。空席となっているヘッドコーチを拝命し、原監督の下で学ぶ。そして、投打の担当こそ違うが、奥川の育成も後方支援する。そして、指揮官就任――。そんな青写真も見えてきた。
「奥川指名は松井氏に再アタックする大義名分ともなります。エース・菅野智之の不振を受け、今秋のドラフトは投手中心のドラフトになりそうな巨人は、『次世代のエース育成』が最大のテーマです。上原浩治氏が引退し、背番号19も空いている。今の巨人は奇しくも、松井氏、奥川の両方を迎え入れる環境が整っているんです」(同)

 また、引退後の松井氏は家族との時間を最優先に考えてきた。これから子息は学校に通うわけだが、目が離せないという年齢ではない。日本への単身赴任も可能となってきた。

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