“似顔絵が似ていたから”犯罪者と間違えられた34歳男性、見知らぬ男から暴行され重傷 (2/3ページ)

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 被害男性は地元メディアの取材に対し「自警団気取りで、身勝手に他人に制裁を加える人がいる限り、自分の身に起きたようなことは誰にでも起こり得る」と注意喚起している。

 このニュースを受けネット上では「犯人だと決めつけて見知らぬ人を殴る神経がわからない」「SNS社会の末路がこれか」「警察は事件が起きる前に、何か対処をすべきだった」などの声が挙がっている。

 他にも情報の真偽を確かめない人々によってリンチを受けた男性らが死亡した事件がある。

 海外ニュースメディア「BUSINESS INSIDER」によると、2018年8月、メキシコ・プエブラ州で、SNSの誤情報を信じた住民が無実の男性2人にリンチを加え、殺害したと報じた。

 同記事によると、同年8月、プエブラ州のアカトランでは「子供を誘拐し臓器売買する男が町にやってくる」という噂がSNSで爆発的に拡散されたという。8月29日、興奮した約150人の住民が警察署に押し寄せた。そこにいた、全く別の件で警察を訪れていた当時21歳の男性と、当時43歳の男性の2人を住民らは誘拐犯と断定。殴る蹴るなどのリンチを加え、ガソリンをかけ火をつけた。住民らの暴挙に警察は何もできず、2人は警察署の目の前で焼死した。後に殺害された2人は犯罪者ではなく、誘拐犯の噂自体もデマであったことが判明。この事件で警察は殺人と殺人煽動で、少なくとも9人が罪に問われると発表している。2019年8月時点でそのうちの3人が逮捕され、その他の逮捕者に関しての情報は不明だ。

 正義感をはき違えた私的な制裁で、無実の人が被害を受けることは断じてあってはならない。
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