美女も急増中! 激安「混浴温泉」マル秘スポット

日刊大衆

写真はイメージです
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 眼前に広がる山々、川のせせらぎ、美しき白肌……。酷暑の疲れを癒す至福の名湯に足を延ばしてみては?

 お盆休み明けで財布はピンチ、家族サービスで体力消耗……。そんな体もお財布も癒すのが、激安で入れる温泉だ。「全国各地には入湯料無料〜500円以下で入れる秘湯がたくさん。しかも、温泉が噴き出す川や湖を岩で囲っただけの野性味あふれる天然温泉は、混浴の場合が多いんです。心も癒されます」(ルポライター)

 そこで、本誌は激安の混浴温泉を厳選。さらに、今なら「青春18きっぷ」を利用すれば、旅費も大幅に節約できるという。『秘境駅の歩き方』(牛山隆信氏と共著)など多数の著書がある鉄道ライター西本裕隆氏は、こう語る。「青春18きっぷは年齢にかかわらず、誰でも利用できます。春季、夏季、冬季に期間限定で発売され、最も人気の夏季の利用期間は7月20日から9月10日まで。1枚1万1850円で5回使え、日本全国のJR線の普通・快速列車の自由席を自由に乗り降りできます」

 要は、1日2370円でJR普通列車が途中下車自由で乗り放題なのだ。夫婦で1枚購入し、1日に2回(人)分使うことも可能だ。

 続いては青春18きっぷで行ける、JR駅からもアクセスしやすい混浴温泉を紹介しよう。まずは北海道から。道東の観光地である屈斜路湖付近には、日本屈指の絶景混浴「古丹温泉 屈斜路湖露天風呂」がある。「手を伸ばせば湖に届きそうなほどの近さに、天然岩でできた湯船があります。まるで湖の中と錯覚するほど。冬は渡来する白鳥を愛でながら、夏は緑で映える山々を眺めながら入れます」(カメラマン)

 さらに、他の天然混浴温泉に比べて、女性客が多いのも特徴だという。「無料ながら、ボランティアが定期的に清掃しており、常に清潔なんです。さらに、中央にある大きな岩が男女の仕切りのようになっているため、女性でも抵抗なく入れるようです」(前同)

 交通の便も良く、JR釧網線の川湯温泉駅で下車し、阿寒バスの〈古丹分岐〉で降りれば、徒歩数分で着く。

■東北は混浴大国

 また、“混浴大国”でもある東北地方には、重畳たる山々に囲まれた秘湯が数多く存在するが、実は好アクセスの温泉もある。その一つが、栗駒山の西麓、皆瀬川の最上流にある大湯温泉「阿部旅館」だ。「JR奥羽本線の十文字駅から小安温泉行バスに乗り、〈鳥谷〉で下車。その道のりも旅情を盛り上げます」(前出のルポライター)

 肝心の混浴温泉は、皆瀬川支流の川底から湧いた温泉を、そのまま利用した「天然川風呂」が格別。「まさに川そのもの。ありのままの自然を味わえるなら、多少遠くても何回でも行きたくなります」(前同)

 日帰り利用料500円と激安なのも嬉しい。天然川風呂は夏季限定(7〜9月)のため、今がチャンスだ。

 同様に、JR奥羽本線の峠駅から訪れることができる秘湯宿は山形県にもある。全国の秘湯をめぐる“混浴女子”で、混浴温泉情報を発信するWEBサイト『混浴STYLE』を運営する蜜月檸檬氏が教える。「滑川温泉『福島屋』です。混浴が露天と内湯で計3つあり、内湯は窓から絵画のような四季折々の景色が眺められます。露天の岩風呂は、脱衣所から距離があるため恥ずかしさはありますが、目の前を川が流れ、かなり開放感が味わえます」

 湯は乳白色の濁り湯で、「体が透けず、恥ずかしさが軽減されます」(前同)と言うから、シャイなご婦人も誘いやすそうだ。

「日帰り利用料は500円。こんなに安く、素晴らしい絶景秘湯に入れるんだ! というお得感があり、満足感が得られます」(同)

■川をせき止めた野湯で自然を体感

 群馬県には、川をせき止めて造られた野湯「尻焼温泉・川の湯大露天風呂」がある。JR吾妻線の長野原草津口駅を下車し、バスで〈花敷温泉〉まで行けば、徒歩10分で到着する。「かつて“川に座り、高温で湧き出る温泉で痔を治療”した人がいたことから、“尻焼”の名がついたとか。そうした湯治目的の客から、河原でBBQを楽しみながら水着で入る若者まで、楽しみ方はさまざま。川底は高低差があったりコケでヌルヌルしていたりで、心ゆくまで自然を体感できます」(ルポライター)

 新潟県の山深い秘境にも、混浴露天風呂がある。なんと令和にして電気が通っておらず、テレビもエアコンも置いていない「駒の湯温泉  駒の湯山荘」の日帰り湯だ。その道のりもまた一筋縄ではいかない。JR上越線の小出駅を下車、バスで〈大湯温泉〉へ。そこから徒歩1時間でたどり着く。「日帰り入湯料は500円ですが、湯がまるで噴水のように噴き出していて、贅沢な気分が味わえます。また、適度なぬる湯のため、掛け流しの音と川のせせらぎをBGMに、いつまででもつかっていられますね」(前出のカメラマン)

 名湯が点在する岐阜県の奥飛騨温泉郷にある新穂高温泉は、上高地など避暑地として有名だが、混浴温泉にも足を向けたい。「JR松本駅から新穂高温泉行き特急バスに乗り、〈国立公園駅〉を下車すると、すぐにあるのが『宝山荘別館』。日帰り500円で混浴露天風呂に入れます。あたりは静かで、近くの蒲田川の音や、周辺の木々の葉がこすれあう音さえ聞こえ、風情たっぷりです」(前同)

 自治体の条例により、混浴温泉が少ない近畿地方の中でも唯一、混浴が点在するのが和歌山県である。中でも、一風変わった野湯「井関温泉 たらいの湯」は、好奇心がうずくはず。

「JR紀州本線の那智駅からバスに乗り〈井関〉で下車、民家の間や田んぼのあぜ道を進むと、竹のかけひから源泉が掛け流されている2つのたらいがあるのですが、実はこれが浴槽代わり。“ここが温泉!?”と驚きますが、ふだんは付近の住人が利用している生活用水なので、観光で訪れる際は、入湯していいか住民に許可を取ることをオススメします」(秘湯マニア)

 また、こうした野湯には他にも留意点がある。前出の蜜月氏が言う。「主に野湯は、人けのない場所にあることが多く、“獣がいるのでは”と緊張することも。それはそれで刺激的で楽しいですが……」

■ヤマタノオロチ伝説が色濃い斐伊川には…

 島根県にある公衆浴場「出雲村温泉」は、ヤマタノオロチ伝説が色濃い斐伊川上流に湧く川露天。アクセスは、JR木次線の木次駅から北原行きバスに乗り、〈湯村温泉〉で下車する。「出雲國風土記に〈一たび湯浴みすればすなわち身体和らぎ、再びすすげばすなわち万病消える〉と記述があるなど、深い歴史があります」(ルポライター)

 また24時間営業のため、「夜は満天の星空に包まれながら入ることができる」(前同)と言うから贅沢だ。

 これまで各地域の激安秘湯を挙げてきたが、唯一、混浴不毛地域なのが四国。「入湯料500円以下の混浴は皆無ですが、香川県の「こんぴら温泉 湯本八千代」は日帰り入浴750円と比較的安価で楽しめます。宿の屋上からは金比羅山を望めるうえ、JR土讃線の琴平駅から徒歩7分という立地も魅力的です」(同)

 最後は、混浴が多く点在する大分県の中でも、青春18きっぷを有効活用できる「天ヶ瀬温泉 神田湯」を紹介したい。JR久大本線の天ヶ瀬駅から徒歩10分という“駅近”ながら、玖珠川の河原に造られているため、大自然と一体化できるのだ。料金は100円で、共同浴場として多くのファンに愛されている。

「混浴の共同浴場の魅力は、地元の人たちと交流できること。緊張して黙って入るよりも、話しかけたほうが健全な雰囲気になり、楽しく喋りながら入浴できます」(蜜月氏)

 夏の疲れは、お得な“混浴旅”で癒してみては?

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