閻魔大王だけじゃなかった!地獄を支配している「十王」たちの顔ぶれを紹介 (3/3ページ)
基本的に四十九日までは七日ごとにお裁きがあり、その後は100日、1年後、2年後で全10回のお裁きを経て、罪を悔い改めた後に極楽浄土へ旅立てるのです。
ちなみに図の中にある欺瞞とは心にもないキレイゴト、慳貪(けんどん)とは欲深くむさぼる心、瞋恚(しんに)とは怒りに任せてキレること、そして邪見(じゃけん)とは私欲によって物事を正しく判断できない状態を言います。
どのお裁きでも必ず弁護してくれる仏様がいますが、どんな極悪人であっても決して見捨てず、お救い下さる慈悲の心を表わしており、地獄の王様をお祀りする寺院では、たいてい弁護して下さる仏様も一緒にお祀りされていることが多いので、ご参詣の時に注目してみると興味深いです。
エピローグ
鎌倉・円應寺の本尊である閻魔大王像(伝:運慶作)。その表情から「笑い閻魔」とも呼ばれる。
ところで、閻魔様は元々人間で、この世で一番始めに亡くなってから地獄のお裁きを手伝っているのですが、来る者来る者片っ端から悪人ばかりで、おまけに揃ってキレイゴトで罪を粉飾するものですから、怒りで顔が真っ赤になってしまったと言われています。
※また一説に、人間の身でありながら人間を裁き、傷つけた罪によって熔(と)けた銅を呑まされ、いつも全身が焼け爛(ただ)れているためとも言います。
誰かが罰された時、最も辛いのは罰した者。いつか閻魔様はじめ十王の皆様が誰も罰しなくてすむよう、よりよい生き方を求めていきたいものです。
十王(じゅうおう)※参考文献:
津原茂 『お地蔵さま』あずさ書店、2007年6月
川村邦光 『地獄めぐり』ちくま新書、200年5月
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