『なつぞら』吉沢亮が体現した朝ドラの“新しいパートナー”像 (2/3ページ)
それというのも、ドラマ終盤の“別れ”自体は、超がつく定番。朝ドラの多くで家族や友人との別れが描かれてきた。年齢的な理由もあり、その多くはヒロインの祖父母や両親との別れだ。前回の『まんぷく』は、ヒロイン福子(安藤サクラ/33)の母、すず(松坂慶子/67)が死なないというサプライズがあったが、『なつぞら』では幼なじみの夭折というのが、大きな見せ場になった。朝ドラのフォーマットにのっとりつつも、視聴者を全力で泣かせにかかる革新的演出といえよう。
■吉沢亮と中川大志のダブルヒーロー制
また、天陽の存在そのものが、革新的だったともいえる。幼なじみで両想いだったヒロインなつとは結ばれなかったが、これはあらためて考えると、スゴいことなのだ。物語序盤はなつの運命を変えた幼なじみである天陽が「ヒロインの相手役」を務め、後半はなつと結婚した坂場一久(中川大志/21)が「ヒロインの相手役」となった。そう、この作品はダブルヒーローという、新手法の作品だったのだ。
運命の幼なじみというと、昨年の朝ドラ『半分、青い。