無茶を押し付ける営業部門とデジタル化を推進する開発部門 そのギャップをどう埋めた? (2/3ページ)

新刊JP

フェーズ1:コミュニケーションを変える
フェーズ2:標準化した業務フローを組織に根付かせる

1つ目のフェーズである「コミュニケーションを変える」。これはまずオフィスの環境改革から始まった。

手をつけたのは、部門ごとに分かれていた執務スペース。これを、コミュニケーションを取りながら仕事を進める「コミュニケーションゾーン」、作業に集中したいときの「集中ゾーン」と機能別にゾーン分けし、部門ごとの垣根をなくした。
また、打ち合わせがしやすいように大小さまざまな打ち合わせスペースを設置し、すべての打ち合わせを1時間以内で収めるようにルール化。さらに、簡単な確認事項やタイムリーな報告・連絡・相談はすべてチャットでするように通達した。

もちろん、最初は営業部門からは不満の声が上がったが、営業部長の三浦(仮名・42歳)がそれをなだめながらルールを守るように根気強く伝えていった。

もう一つルール化したのが、時間の使い方だ。クライアントの要望になんとか応えたい営業部門としては、コミュニケーションを拒まれては困る。そこで、「90分-30分ルール制」という制度を導入した。
これは、90分間の「集中タイム」と30分間の「コミュニケーションタイム」を交互に設定し、集中タイム中は原則としてお互いに話しかけず、業務に集中するというものだ。

その結果、営業部門からは「コミュニケーションタイムがあることで、開発部門に話しかけやすくなった」という声があがり、一方で開発部門からは集中できる時間が確保されたため作業効率が上がったという声が聞かれた。

■開発部門のリーダーもクライアントの打ち合わせに出席

続いてのフェーズは「標準化した業務フローを組織に根付かせる」である。
目的は、これまでバラバラだった仕事の進め方を標準化し、生産性の向上を図るというもの。これには「忙しい中でそれはやりたくない」という開発部門からの反発があったが、社長のトップダウンで乗り切った。

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