もっと素晴らしい出会いのために、彼が「別れてくれた」と考える
彼女に振られた彼は、振られた悲しさをどうやって癒しているのか・・・・・・たとえば「おれのことを振った彼女ではなく、もっといい女性が世の中にはいる」と、自分に言い聞かせつつ、気持ちをどうにかフラットにしようと努力しているんだそうです。
彼女のことが好きであればあるほど、未練タラタラになるところを、「もっといい女性がいるはず」と思い込もうとする男の哀愁が感じられますが、これはこれで女子も見習ったほうがいいくらいステキな考え方です。
別れることに意味があるとすれば、それは「次なる新しい出会いの準備」であり、「自分の人生が新しいステージに昇華する」ということでしょう。
中学や高校の卒業式でオイオイ泣きながら友だちと別れたことがある人もいると思います。わけもなくいつまでも続くと思っていた学校生活がある日終わりを告げて、友との別れを嘆き悲しむ・・・・・・
でも、どんなに悲しんだところで、大学に行けば高校時代の友だちのことを(少し)忘れて、大学の友だちと仲良くなるものです。
大学を出たら社会人としておなじ会社の人たちと仲良くやっているでしょう?
それは別れが、新しい出会いを運んできてくれたということ。あるいは、自分が新しい人生のステージに立つために必要な別れだったということでしょう。
恋愛における別れだって、これと似たようなものです。大好きな彼氏に振られたとなれば、半年くらい落ち込んでいる女子だっていると思いますが、3年も5年もふさぎこんでいるというのは、あまり一般的ではないでしょう。
よく「交際した期間の1/3の時間があれば、新しい恋に邁進できる」と言われますが、あるていどの時間があれば、人は別れの意味を自然と知ってゆくのでしょう。
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恋愛は結局のところ、運と縁とタイミングです。運がよかったから、彼氏に出会えた。縁があったから彼氏と出会えた。彼とタイミングが合ったから、彼とつきあうことができた。それ以外の細かなことは関係ありません、以上、終わり。これが誰にとっても恋愛の本当の姿であるはずです。
ということは、別れというものは、次なる運と縁とタイミングをセットする準備だということです。だから別れた彼氏のことを悪く言うのは良くないのです。彼が「別れてくれたから」、次の恋愛の準備期間に入ることができた、ということです。
だから冒頭に紹介した男子の言葉・・・・・・世の中には元カノよりもっといい女性がいる・・・・・・こう自分に言い聞かせることに、おおいなる意味があります。
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もっとも別れは誰にとってもつらいもので、いきなり「別れは次の出会いの準備ですからね」と言って、それで納得して気持ちが晴れる人なんていないでしょう。
でもどんな別れだって、しかるべき時間がすぎれば、あなたにとってステキな意味を持ちます。彼はあなたが、もっと素晴らしい人と出会えるために、別れてくれたのです。彼に振られたのではなく、彼が別れてくれたということです。(ひとみしょう/ライター)
(ハウコレ編集部)