庇護欲って何?「オレが守ってやらないと」と思わせる女
「お前はひとりで生きていけるけれど、あいつは俺がいないとダメなんだ、ごめん」と言われたことがあります。
“ひとりで生きていける”と思わせてしまったら、もうお手上げ。真相はわからないけれど、“ひとりでは生きていけない”と思わせることが、庇護欲をかき立てるということなんでしょうね。
ぐっどうぃる博士、庇護欲をかきたてる女性ってどんなタイプなんでしょうか。
■庇護欲をかきたてる女性の特徴
◇スキのある女性
「まさに、“スキがある女性”ですね。たとえばドジっ子。本人はいつも真剣なのに、どこか抜けていたり、失敗ばかりする不器用なタイプです。
以前、一緒にいた女性が、エレベーターのボタンと間違えて、ずっとその下にある鍵穴を押していたことがあって、その天然な感じがかわいらしいなと感じたことがあります。そんな女性は男性を惹きつけますね」。
◇甘え上手
「“甘え上手”な人もそうですね。男性は、本能的に女性を幸せにしたい、助けたい、楽しませたいと思うもの。ですから女性に頼られたり甘えられたりすると、その欲求を満足させることができます。
“庇護欲をかきたてやすい見た目”というのもあります。たとえば小柄、童顔、小動物系など。こんな人は“ただそこにいるだけ”で、庇護欲をかき立てることができるでしょう」。
うーん……。庇護欲をかき立てる女性の特徴は納得しますが、博士が先ほど例として挙げたエレベーターの女性は絶対に、意図的にドジっ子をやっていると思います。
「わざとかどうかは重要ではありません。本当だと思わせられれば成功です。あざとさが見えた時点で、庇護欲はかき立てられません。わざとであっても“本気に見せる”ことが大事なんです」。
◇頼りすぎはダメ
「ここで、ひとつだけ注意をさせてください。男性は女性を助けたがっている、楽しませたがっている、頼られたがっていると言いましたが、それが大変すぎると去っていきます。
たとえば、毎回片道1時間かかる自宅まで彼を車で送らせるとか、遊ぶとやたらとお金がかかるとか、毎日毎日泣きながら仕事の愚痴を聞かされるなど。庇護欲をかき立てる女性は、“ほどよい頼り方”を知っていて、男性を喜ばせるために頼っているのです」。
なんだか庇護欲をかき立てる女性は、計算高くて、同性から嫌われるタイプのような気が。でも男性にモテるには必要なことなのかもしれませんね。
■男性から見た、庇護欲をかき立てられない女性
逆に、庇護欲をかき立てない女性は、男性からどう見られているのでしょうか。博士の見解を下記にまとめてみました。
◇日々を楽しんでいる
「くり返しになりますが、男性は女性を楽しませたいと思う生き物。しかし女性は、自分で使えるお金が増えるほど、なんでもひとりで楽しめるようになりますし、舌が肥え、どんどん良い物に触れて、ちょっとやそっとじゃ感動しなくもなります。
そういう女性を見ると男性は、『この人を楽しませるのは大変そうだ』『この女性を楽しませるのが面倒くさい』と感じ、興味を失います」。
◇自立している
「日々仕事やプライベートで忙しく、経済的に余裕があり、なんでもひとりでできてしまう女性は、男性に『この女性は自分なしで生きていける』と思われます。マンションを買ったり、資格をとったりするのも同様で、『自立しているなら僕が支える必要はない』と男性は思うのです。
いわゆる“ステキな女性の生き方”ができるようになると、ヒモになろうとしている男性以外の多くの男性は離れていきます」。
◇男性を遠ざけている
「故意にしているわけではありませんが、たとえば過去に恋愛で痛い目を見た女性は、男性に“価値がないと思われたくない”“傷つけられたくない”という不安から自分を守り、男性を避けているように見える場合があります。
たとえば『週末何してた?』と聞かれたとき、『ヒマしてた』と答えるのが恥ずかしくて、『なんでそんなこと聞くの?』と返してしまう。また、あらかじめ用意していた『ご想像にお任せします』などのセリフを即答したりします。そのような言動は、男性に『この人は自分の世界にひたっていたいんだな』『これ以上関わってほしくないんだな』と思わせます」。
◇考え方が男性的
「見た目だけでなく、“考え方が男性的”な場合も同様に、男性を遠ざけます。たとえば、哲学者のようにむずかしい話ばかりしたり、こだわりの強すぎるファッションをする、などです。
また、『私は恋愛を卒業しています』キャラを演じたり、若い女性との合コンの場で『私は引率者です』ポジションをアピールするなど、“自分を卑下する”発言や行動をすると、恋愛対象とはみなされません」。
■庇護欲をかき立てる女性になる方法はあるの?
たしかに年を重ねるとひとりでいるのがどんどんラクになり、ひとりでなんでも楽しめるようになります。それが男性を遠ざける要因になっていることは、うすうす感じていました。
それでは庇護欲を抱かれないタイプの女性が、あえてスキを作り、庇護欲をかき立てるようになる方法はありますか?
「年を重ねていくと、先ほど言った4つのように、自立し、日々を楽しめるようになり、結果として男性を遠ざけます。これが悪いということではありませんが、もし男性の庇護欲をかきたてたいのなら、自然にまかせず、あらがってください。
そして、いついかなるときも、人なつっこくて積極的な女性でいること。ハイジュエリーを身につけたり、海外旅行にバンバン行くところを見せつけられると、“この人を楽しませるにはお金がかかるな”と感じ、男性たちは離れていきます。もっとラクに男性のしたことに喜んでくれる女性が、世の中にたくさんいるからです。
ファミレスでも楽しめるような“敷居の低さ”を見せ、ときには自分をさらけ出し、『私を楽しませるのはラクですよー』と、男性にアピールすること。
男性は“女性を幸せにしたい欲求”を満たしたい生き物です。だからときには男性をほめたり、自分でできることであっても、あえて男性に甘えて、頼ってみてください。そうすればおのずと庇護欲をかき立てる女性になれるでしょう」。
なるほど。さすがに“ドジっ子しぐさ”はハードルが高くても、“敷居の低さ”をアピールすることはむずかしくなさそうです。
もし“君はひとりで生きていける(あいつはオレがいなきゃダメだけど)”問題で切ない経験をしたことがある人は、男性の“庇護欲”をかきたててみるというテーマに挑戦してみてもいいかもしれませんね。
(取材・文:吉祥さゆり)
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