天才テリー伊藤対談「山下真司」(1)イメージを守って普段も教師の姿で (2/2ページ)
ありがたいですね。
テリー 昔は学園ドラマが多かったですよね。夏木陽介さんの「青春とはなんだ」、中村雅俊さんの「われら青春!」とか‥‥。
山下 はい、僕もよく見ていました。だから「スクール☆ウォーズ」も、そういうほのぼのとした感じのドラマなのかと思っていましたが、話を聞くと落ちこぼれが集まったラグビー部を叱咤激励して全国大会優勝に導いたという実話に基づいた物語で「(作品に)真剣に向き合わないといけない」と感じました。
テリー そして、山下さんにとっては初めての主演ドラマでもあった。
山下 そうです。非常にうれしい反面、不安もありましたね。なにしろ「太陽にほえろ!」出演後で刑事役が多かった頃ですから、自分がそれをできるのか。ましてや当時、大映テレビ制作のドラマに「青春スポ根」のイメージもありませんでしたから。
テリー それが蓋を開けると大人気ドラマに。当時は街を歩くのも大変だったでしょう。
山下 やはり滝沢賢治という役のイメージを大事にしないといけませんし、実在のモデルの方に迷惑をかけられませんから、当時はいつもジャケットにワイシャツ・ネクタイという先生の格好で出かけていました。おかげで、なかなか六本木にも遊びに行けなくなりましたけどね(苦笑)。
テリー あれれ、それはダメじゃないですか。
山下 当時33歳でしたけれど撮影が週6日、朝の8時から遅い時には深夜の2時まで半年続いたんですよ。最初の1カ月はまだ元気でしたけれど、1日100から150カットぐらい撮りますから、泣いたり激怒したり走ったりしていると、すっかり体力を使い果たしていました。あと、当時はフィルム撮影でしたから、ムダなNGを出さないようにセリフを完璧に覚えていかなきゃいけないので準備も必要。とにかく女性にかまけている時間はなかったですね。