天才テリー伊藤対談「山下真司」(1)イメージを守って普段も教師の姿で

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天才テリー伊藤対談「山下真司」(1)イメージを守って普段も教師の姿で

●ゲスト:山下真司(やました・しんじ) 1951年、山口県生まれ。75年、文学座附属研究所に入所。79年「太陽にほえろ!」(日本テレビ系)の「スニーカー刑事」役でデビュー。熱血教師の滝沢賢治役で主演した84年の学園ドラマ「スクール☆ウォーズ」(TBS系)は、最高視聴率20%を超える人気ドラマとなった。他にも83年の「おしん」(NHK)、86年の「ヤヌスの鏡」(フジテレビ系)、87年の「男女7人秋物語」(TBS系)などに出演し、ドラマ・映画に欠かせない存在に。また94年からは「くいしん坊!万才」(フジ系)で9代目くいしん坊を務め、新しい人気を獲得。9月4日に「泣き虫先生の7年戦争 スクール☆ウォーズ DVD BOX〈HDリマスター版〉」(キングレコード)が発売される。

 人気ドラマ「太陽にほえろ!」のスニーカー刑事、続けて「スクール☆ウォーズ」の滝沢先生を演じて、80年代に圧倒的な人気を集めた山下真司。俳優デビューまでの道のりから、今なお熱い支持を集める名作ドラマ撮影時の裏話まで、天才テリーに余さず打ち明けた!

山下 お久しぶりです。確かテリーさんが演出されていた「ねるとん紅鯨団」に出た時以来ですよね。

テリー ええっ、そんなにたっていますか?

山下 25年ぶりぐらいじゃないですかね。今日は何を聞かれるのか、ドキドキしてますよ。だって僕、おもしろい話なんか、まるでないですから。

テリー アハハ、そんなわけないでしょう!

山下 昨日「スクール☆ウォーズ~泣き虫先生の7年戦争~」のファンの人と会った時に「すごく緊張します」って言われたけど、こんな気持ちだったのかな。

テリー ああ、あのドラマを熱心に見ていたファンからすれば、山下さんは「滝沢先生」ですからね。

山下 あの頃、中高生にいちばん支持されたドラマでしたから、いまだにそういうファンの人がたくさんいてくれて。ありがたいですね。

テリー 昔は学園ドラマが多かったですよね。夏木陽介さんの「青春とはなんだ」、中村雅俊さんの「われら青春!」とか‥‥。

山下 はい、僕もよく見ていました。だから「スクール☆ウォーズ」も、そういうほのぼのとした感じのドラマなのかと思っていましたが、話を聞くと落ちこぼれが集まったラグビー部を叱咤激励して全国大会優勝に導いたという実話に基づいた物語で「(作品に)真剣に向き合わないといけない」と感じました。

テリー そして、山下さんにとっては初めての主演ドラマでもあった。

山下 そうです。非常にうれしい反面、不安もありましたね。なにしろ「太陽にほえろ!」出演後で刑事役が多かった頃ですから、自分がそれをできるのか。ましてや当時、大映テレビ制作のドラマに「青春スポ根」のイメージもありませんでしたから。

テリー それが蓋を開けると大人気ドラマに。当時は街を歩くのも大変だったでしょう。

山下 やはり滝沢賢治という役のイメージを大事にしないといけませんし、実在のモデルの方に迷惑をかけられませんから、当時はいつもジャケットにワイシャツ・ネクタイという先生の格好で出かけていました。おかげで、なかなか六本木にも遊びに行けなくなりましたけどね(苦笑)。

テリー あれれ、それはダメじゃないですか。

山下 当時33歳でしたけれど撮影が週6日、朝の8時から遅い時には深夜の2時まで半年続いたんですよ。最初の1カ月はまだ元気でしたけれど、1日100から150カットぐらい撮りますから、泣いたり激怒したり走ったりしていると、すっかり体力を使い果たしていました。あと、当時はフィルム撮影でしたから、ムダなNGを出さないようにセリフを完璧に覚えていかなきゃいけないので準備も必要。とにかく女性にかまけている時間はなかったですね。

「天才テリー伊藤対談「山下真司」(1)イメージを守って普段も教師の姿で」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2019年 9/12号山下真司スクール☆ウォーズラグビーテリー伊藤エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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