「私は悪くない~自分ルールが強い女の恋愛事情~」 失敗した過去の恋愛からわかること

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「私は悪くない~自分ルールが強い女の恋愛事情~」 失敗した過去の恋愛からわかること

椅子にもたれて顔を出す女性

恋は盲目とは言いますが、度が過ぎると、相手のみならず周りの友だちもドン引きしてしまうことがあるもの。だけど、恋に全力投球の本人にとっては、一つひとつの行動や考え方が「当たり前」であって、「相手も同じくらい私を愛してくれて当然」、「私は悪くない」と思っているパターンが多いよう。

では実際、恋に溺れがちな女性にはどのような行動・思考パターンがあるのでしょうか? 今回は、そんな自分ルールが強めな女性の様々な恋愛をのぞき見し、しくじりながらも恋に一生懸命奮闘している姿をお届け。

あなたはこんな女性になっていないですか?

■***

いつの時代も、結婚願望があるアラサー女は自分の恋愛について悩んだり考えたりしている。

この女性もそうだ。平成が始まるときに生まれ、平成が終わるという今、29歳独身のかおり(仮名)は、自分の特殊な愛情測定に気がつくも、治せないでいるままもがいている。

「自分でいうのもなんだけど、私の第一印象は悪くない。というかむしろとっても良いほうだと思う。ルックスに関しては、背が高いおかげですらーっとしているように見えるし、手足が長い。肩幅が広いおかげで顔が小さく見える。顔も特段の美人ではないけど、ブスではないと思う。性格も、明るく人見知りしなく気配りもできるし、素直に感情を表現するから、第一印象は大抵クリア!人生設計では今頃1人目の子供を生んでいる予定だったんだけどなぁ」そう、彼女の言うとおり、最初のデートではとっても好印象になるのだ。なので、彼女が「この人いい!」と思った男性も、最初は彼女のことをアリで考えてくれることが多いと思う。でもその後、彼女が好きになればなるほど相手の「アリ」を「ナシ」に変えてしまう女なのである。何人かと付き合い、自分の愛情に対するものさしが厳しいことに気が付くも、相手に求める愛情もなかなか妥協できない。

そこで彼女は、結局自分にとって結婚に何が一番大切なのかを考えるため、過去の恋愛を振りかえることにしたようだ。

■一緒にいるといつも楽しい彼氏

彼女のはじめての彼氏はバイト先の先輩だった。



飲食店のアルバイトで、彼女はホールスタッフ、彼はキッチンスタッフ。高校生~大学生くらいのバイトが多く、みんな仲が良かった。

彼女は当時高校2年生で、その後付き合うことになった彼ではなく、エグザイル系の違う先輩のことが好きだった。

でも、相手は手の届かない存在という感じ。一方、彼氏になった人は親しみやすく、大人数でもふたりきりでもしょっちゅう遊んでくれる人だった。家に帰りたくないときに「ドライブに行きたい」と言うと、車を持っていた彼は必ずといっていいほど連れていってくれた。そうこうするうち、エグザイル先輩への恋が、彼への好きへと移っていき、自然と付き合うようになった。

「私たちは常に一緒にいた。一人っ子の私はとても寂しがり屋で、高校に通っているとき以外は常に一緒にいたかった。お互い好きなんだもん。時間があれば相手と一緒にいたいと思うのは自然なことだと思う。」

確かに彼女が言っていることもわかるが、彼女はちょっと度を超えていた。

彼は大学を1年休学して2年留年。4年生という名の6年生だったので、とにかく時間があった。だから彼女が望むように常に一緒にいることが可能だった。高校へ車で迎えに行き、その後バイトの時間まで一緒に過ごし、バイト終わりには再び一緒に遊びに行って、朝まで一緒に過ごして高校まで送ってもらうのがお決まりとなっていた。

さらに、休みの日にはドライブに行き、温泉旅行にも行った。

彼が友だちと遊ぶというときにもわがままを言って着いて行き、常に一緒にいる。そんな毎日を送っていた。

「好きだもん。お互い学生だし、時間が可能なら一緒にいるよね、もちろん。彼はたくさん喋ってくれて笑わせてくれたし、いろんなところに連れてってくれて飽きなかったの。一緒にいるだけで楽しい相手って重要だよね。それにわがまま言ってもなんだかんだ許してくれて優しかったし」

そんな彼女たちが別れることになったのは付き合ってからたった1ヶ月後のこと。

「私が帰りたくないって駄々をこねて、車から降りなかったから。その状況に怒った彼は、『もう無理!別れる!降りろ!』って。あんまり怒られることなかったから、びっくりして謝って車を降りたんだけど、連絡もシカトされて。次の日もメールで、別れたくない、もうわがまま言わないからって謝ったんだけど、連絡こなくて。そしたらその状況になんか腹立っちゃって」

逆切れ(笑)どこまでもわがまま・・・。

「もういいわ!ってメールして、普通にバイトにいったの。そしたら相手も普通に話しかけてきて、今日はどこ行く?みたいな。私は別れること決心してたから、また付き合うとかは考えてなかったけど、別に遊んだりするのはいいやって思って、そこから1年くらい付き合ってるころと変わらない感じで一緒にいたかな。その年のクリスマスに、もう一度付き合ってって言われたけど、もう別れたんだから無理だよって言って断った。逃した魚は大きかったって思えばいいんだ」

切り替えが早いうえに、ずいぶんと自分の価値をあげておられる・・・。

彼女はちょっとそういう節があるようだ。高校2年生まで振られ続け彼氏が出来なかったのになぜそんな自信があるのか・・・。

「彼と一緒に居た時間はとても楽しかった。いつもバカなことを言ったりして笑わせてくれたし、話も上手だった。でも、本当にバカな人だった。彼の大学の新学期のオリエンテーションを一緒に聞きに行ったとき、高校生の私でも話の途中で『え?これ4年生の内容?』と思うような話だったから、前に居る学生に『これって何年生のオリエンテーション?』と彼に聞いてもらうと、なんと返ってきた答えは3年生。『4年生のは何時から?』と聞くと、昨日でしたよ。と・・・その当時は、本当バカだねぇなんて言って爆笑して楽しかったけど、今考えると、そういう基本的なことすらちゃんとしていない人だったんだなって思う。」

「それに、将来性もなかったし。彼は結局大学は卒業せず中退して、就職もせず、パチンコやスロットでお金を稼ぐこともあった。だから結婚願望が強かった私は、初めての彼だったにも関わらず、意外とあっさり別れを受け入れられたし、また改めて告白してくれても断った。」

■【いつも一緒にいたい女】 vs 【今日が楽しければいい男】ってことね

彼女は、甘えたがりで、好きな相手とはいつも一緒に居ないと気が済まない女。それは世の中の多くの男性にとっては、重たく、鬱陶しいものだから、今回のように振られたんでしょう。



そもそも【いつも一緒にいたい】を叶えてくれる男は、将来のことを何も考えていないんじゃないだろうか。

今日も一緒にいたい、明日も会いたいの要望にこたえられる【いつでも好きな時に会える男】は、自分の勉強やスキルアップのために時間を割くことは不可能に近い。

将来がどうとかではなく、【今日が楽しければいい】からこそ、今日楽しく過ごすためのお金があればいいし、女が会いたいと言えば会ってくれるんでしょう。

そんな男にも、彼女は度が過ぎて振られてるんだけど(笑)

「一人目を振りかえって思うけど、【一緒にいるだけでいつも楽しい】ということはすごく重要なことだけど、やっぱりそれだけでは結婚できない。きちんと将来のことを考えた行動を出来る人じゃないと困ると思う」

そう言う彼女は、自分自身が【いつでも会いたい女=スキルアップする時間がない女】、つまり魅力的な女から離れていることを気付いているのだろうか・・・。(松本玲子/ライター)

(ハウコレ編集部)(藤田かんな/モデル)

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