江戸時代の遊郭の闇。劣悪環境で男性に性的サービスする最下級の遊女「鉄砲女郎」とは? (2/3ページ)
当時、「花魁」という名称は遊女の中でも最上位階級に属する遊女のみを指す言葉であって(時代によっては「太夫」)、鉄砲女郎は女郎であって、花魁ではありません。
鉄砲女郎の値段は千円〜二千円程度!?鉄砲女郎が働いていた女郎屋に用意されていた部屋はとても狭く、わずか二畳ほどの女郎部屋で男性の相手をしていました。こういった最下級の女郎がいた女郎屋を「切見世」と言います。局見世とも言いました。切見世は吉原にも存在し、お歯黒どぶの周りにお店が並んでいたそうです。
鉄砲女郎の揚代(遊ぶ時の値段)の相場は場所や時代によって違いましたが、1回千円〜二千円程度で変動していました。
当時、吉原などの遊郭の花魁に相手をしてもらうには、人気の花魁だと数十万を出さなければなりませんでした。しかもお目当ての花魁を見つけたら、始めて登楼する「初会」、二度目の「裏」、三度目の「馴染み」という手順を踏まなければならず、その度にお金を落とさなくてはいけなかったのです。