今そこにあるワラー(水)。太陽系外の地球型惑星「K2-18b」で水が発見される(英研究) (2/4ページ)

カラパイア



1
Image by wikipedia

・ふたつの研究がK2-18bに水の存在を確認

 K2-18bのような宇宙の彼方にある太陽系外惑星を研究する難しさについて、英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの天体物理学者インゴ・ワルトマン氏は、次のようにたとえている。

ニューヨークからロンドンにある灯台を観測するところを想像してみてください。その灯台の周りに蚊が飛んでいるんです。で、その蚊の羽の色を当てようとするわけです

 このような困難な作業は、親星を惑星が横切るときの光の微妙なかげりを観測することで行われる。

 そうした光の変化の中でも、光が惑星の周囲を通過したときのフィルターを通したような変化には多くの情報が含まれており、惑星の大きさ、組成、大気の特徴といったことをうかがい知る手がかりとなる。

恒星が大きく明るければ、それを公転する惑星を検出・観測することは難しくなるのだが、幸いにも、K2-18bの親星は、比較的小さく暗いM型赤色矮星に属するものだ。

 おかげで観測は容易で、ふたつの別個の研究チームからそれぞれ、ほぼ確実にそこに水蒸気があるだろうと発表された。

 ひとつの研究は、『arXiv』(9月11日付)で閲覧できるモントリオール大学の研究チームによるもの。

 ハッブル宇宙望遠鏡によって、K2-18bが親星の前を通過するところを8度観察し、そのとき惑星の大気を通過する光の変化を記録した。
「今そこにあるワラー(水)。太陽系外の地球型惑星「K2-18b」で水が発見される(英研究)」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る