山田涼介に中村倫也、夏ドラマ“キュン死”ナンバーワンイケメンは?

夏クールのドラマがどんどん終わっていく。「ドラマのTBS」が底力を見せ、今期一番の注目作となった『凪のお暇』や、岡田惠和の脚本で毎回泣かされた『セミオトコ』(テレビ朝日系)、奇想天外すぎるストーリーの中に、懐かしのテレビ・映画愛を放り込み、飽きさせることのなかった『ルパンの娘』(フジテレビ系)など、今年の夏は各局名作・珍作ぞろいだったと言っていいのではなかろうか。
今回は、その中でも死ぬほどキュンとさせてくれた、イケメン俳優をピックアップ。俳優陣も熱演が多く、キュン死イケメンのナンバーワンを決めるのはかなり難しいので、まずはまったく胸キュンできなかった残念俳優を先に挙げるとしよう。
それは『偽装不倫』(日本テレビ)で、杏の相手役に大抜擢された宮沢氷魚だ。驚くほど棒だったのだが、その棒が愛嬌に変わるような役でもなかった。重要な腫瘍や記憶喪失のシーンも、たいして大病に見えず。ルックスはきれいなのだが、名前のごとく、まさに“氷”のように固まった演技で、彼をどう見ればいいのかとまどっているうちにドラマは終わってしまった。杏の姉役である仲間由紀恵の不倫相手、風太役の瀬戸利樹は、かわいい子犬のようで胸キュンできたのだが……。
では、今クールのキュン死イケメンナンバーワンは誰か? これはもう『セミオトコ』のセミオ役、Hey! Say! JUMPの山田涼介(26)に捧げたい。『凪のお暇』での、いつも誰にでも優しい安良城ゴン役の中村倫也と、破壊的な泣き顔の我聞慎二役の高橋一生も素晴らしかったが、だんだん怖くなってきたのも事実である。そもそも、2人ともかなりのクズメン設定だ。実際にいたら、むちゃくちゃヤバいタイプであると思ったら、胸キュンできなくなってしまった。特に高橋が演じる我聞から漂う、「復縁したら元に戻る」というDV男の香りよ……。これは高橋一生の演技がうまいがゆえ、なのだろうが。
■反町隆史もかなりの健闘!?
『セミオトコ』のセミオは最初から最後まで、女性の理想だった。こうしてほしいということをしてくれ、こう言ってほしいということを言ってくれる。正直、トロけた。ネットで「セミオが人間だったら最高のホスト」という書き込みもあったが、いやもう確かに。ドラマではメープルシロップだったが、人間だったらあれがドンペリの大盤振る舞いになっていただろう。
そのほか、『ルパンの娘』(フジテレビ系)の瀬戸康史と大貫勇輔、『Heaven!?~ご苦楽レストラン~』(TBS系)の福士蒼汰と志尊淳も出色。いかんせんこの2作はドラマの演出がインパクト大で、イケメンに胸キュンする以前に他のいろいろなことが気になったが、その濃い内容に負けずの熱演だった。特に福士蒼汰はまったくノーマークだったが、全盛期の水嶋ヒロをほうふつとさせる、執事的な従順さに萌えた。
最後に、大きな話題にはならなかったが、『リーガルハート~いのちの再建弁護士~』(テレビ東京系)で、村越誠一を演じた、反町隆史を挙げておこう。スーツ姿と誠実な笑顔に、胸キュンどころか胸ゴンぐらいにやられた。次クールの『相棒 season18』(テレビ朝日系)でもしっかりとその姿を拝もうと思う。(田中稲)