3割が40歳未満の患者! “昔の病気じゃない”結核、有名人の発症も相次ぐ 防ぐ方法は (2/2ページ)

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 小児ではBCGワクチンの接種により結核の発症を52〜74%程度、重篤な髄膜炎や全身性の結核に関しては64〜78%程度リスクを減らすことができる。しかし、ワクチン接種の効果は10〜15年程度。成人になると効果が減弱している。

 成人では免疫力を上げることが結核の予防につながる。睡眠や休息を十分にとり、規則正しい生活習慣を送れば結核から身を守ることができる。喫煙者の発症が多いと報告されており、糖尿病やステロイド服用者は免疫力の低下があるため結核になりやすい。受動喫煙者も感染のリスクが高くなるため禁煙を心がけてほしい。

 結核は放置すると50%死亡に至る感染症であり、重症で発見されると治療は困難といわれる。早期発見治療することで周囲への感染を防ぎ、後遺症を残さずに治療できる。咳や痰が続く場合には早めに医療機関を受診することをおすすめする。また、健康診断の胸部レントゲン検査などは結核の早期発見に有効とされる。結果は必ず確認してほしい。

参考:
厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou03/index.html

文責:木村ゆさみ
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