鈴木京香VS沢口靖子「刑事ドラマ女王」の座をめぐる20年バトル (2/2ページ)

アサ芸プラス

90年代後半には「お礼は見てのお帰りナニワのべっぴん刑事シリーズ」(関西テレビ)や「きらきらひかる」(フジ系)など、沢口の主戦場である刑事ドラマへの進出を果たす。

「確かに、キャスティング会議で鈴木と沢口の名前が頻繁に出たものです。鈴木の肉感的なボディを推す声も大きかったのですが、捜査モノに関しては沢口に軍配が上がりましたね。一時期、無表情で淡々と演技する沢口を『大根役者だ』と批判する声もありましたが、かえってそのキャラクターがハマッたんです」(民放局ディレクター)

 両者の緊張が高まる中で、鈴木がごく親しいドラマ関係者の前で、沢口について漏らしたのが、

「なんとなく嫌いなのよね‥‥」

 このひと言がめぐりめぐって沢口の耳にも入り、亀裂は決定的になったというのだ。

「以前の鈴木はかなりとがっていて、よく共演者や脚本にも噛みついたものです。この話は、キャスティング担当者の間に広まり、それ以来、共演のオファーを出すのはタブーとなりました。さらに、沢口は88年からクラッカー『リッツ』のCMキャラクターを務めていましたが、製造メーカーが変更になったことで16年に降板。その後釜に指名されたのが、くしくも鈴木の恋人である長谷川博己(42)です。『なんて皮肉なキャスティングなんだ』と沢口への同情の声も聞かれました」(芸能関係者)

 さらに沢口が「リッツ」のライバル商品となる「ルヴァン」(ヤマザキビスケット)のCMに起用されたことで、両者の因縁はさらに深まる事態に。共演NGはおろか、恋人をも巻き込んだ「クラッカー代理戦争」の様相を見せるのだった。

 芸能ジャーナリストの佐々木博之氏が言及する。

「2人は年齢やキャリア的に大御所女優に分類されます。どちらも主役を張る女優なので共演は難しいかもしれません。可能性があるとすれば『科捜研の女』に特別ゲストとして鈴木が出演するくらいでしょう。ですが、鈴木も仕事を選べるポジションにいるので、存在感を示すことのできる、主役級以上のオファーでなければ断るかもしれません」

 ファンとしては、冒頭に挙げた唯一の共演作にも負けないゴジラ級の演技バトルを見たいものだが‥‥。

「鈴木京香VS沢口靖子「刑事ドラマ女王」の座をめぐる20年バトル」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2019年 9/26号ゴジラVSビオランテ沢口靖子鈴木京香共演NGエンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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