巨人が「平成の怪物」松坂大輔獲得で王会長に急接近

週刊実話

巨人が「平成の怪物」松坂大輔獲得で王会長に急接近

 元号が変わっても、「平成の怪物」の心根は変わらない。救いの手を差し伸べるのは巨人になりそうだ。
「松坂大輔(38)と、加藤宏幸球団代表との話し合いの場が持たれました。これは、中日が来季の契約を結ばないための布石が打たれたと見るべきです」(球界関係者)

 右肘を痛め、二軍調整中の松坂が加藤球団代表と去就について話し合いの場を設けたのは、9月1日だった。会談後、松坂は「僕の口からは何も言えません」と言うだけ。あとはダンマリを決め込んだが、加藤球団代表は「僕の方から彼の気持ちを聞いた。彼は現役を希望している。やりたいという強い気持ちは分かった」と、松坂の気持ちを代弁した。来季、「中日と松坂は契約を結ぶのか?」と聞けば、「白紙」と返したが、完全に“ジ・エンド”という雰囲気だった。

 「松坂は今月、二軍戦に登板します。結果次第では明るい方向に進むかもしれません。が、ファンに対し、解雇の判断は間違っていないというアピールの場になりそう」(ベテラン記者)

 さらに、こんな声もある。
「本来の契約更改の時期ではなく、シーズン中にわざわざ球団代表職にある中日グループの役員幹部が来て、話し合いをしたということは、解雇の可能性が高いということでしょう。球団代表が直接話をしたのは、松坂に対する誠意です」(前出・球界関係者)

 昨季、復活勝利を挙げた松坂だが(6勝4敗)、今季は右肩痛で大きく出遅れた。7月16日の復帰登板では5回2失点と力投したが、2度目の登板となった同27日のDeNA戦では1回途中で8失点と大炎上。そのまま二軍落ちした。

 その後は右肘の痛みも訴えており、「もう松坂の時代は完全に終わった」というのが大多数の意見だ。
「一部の知人、横浜高時代の友人、同世代の元選手らも心配しています。彼らが聞くと『まだ燃え尽きていない』と判で押したように答えていますが」(スポーツ紙記者)

 だから西武時代の恩師である現中日の森繁和シニアディレクターが、引導を渡しても辞めないだろう。「燃え尽きていない」発言を聞かされた先の関係者は言う。
「韓国、台湾、メキシコ、さらに国内の独立リーグでも、現役を続けられるのなら契約しそう」

 現役への執着心の強さは、並大抵ではないようだ。そこで受け入れ先として急浮上してきたのが、5季ぶりの優勝が目前に迫った原巨人である。
「ソフトバンクの王貞治会長(79)も、陰ながら松坂のことを心配しています」(前出・球界関係者)

 松坂と王会長との縁は、’17年オフのソフトバンク退団を機に切れている。3年12億円で迎えられた松坂だったが、契約期間中の勝ち星はゼロ。右肩にもメスを入れた松坂にソフトバンクは復活のための全面サポートを約束し、リハビリ期間中はコーチ契約とする内容で延長契約を提示したが、退団を選択した。
「中日入りが決まった直後、松坂は個別取材などで、『コーチ契約の提示はなかった』と言っています。これを間接的なソフトバンク批判と捉えた関係者は多かった。でも、王会長は違いました。広い心で松坂の今後を心配していたのです」(前出・ベテラン記者)

 そもそも、ソフトバンクが松坂の獲得を決めたのは、「将来への布石」だっだ。松坂はいずれ、王会長のように球界を代表して、社会、経済界の仕事も託される1人と見なされた。その時、「ソフトバンクOBの肩書で」の思いもあったのだ。
「ソフトバンクと巨人はホットラインがあるのではないかと勘繰りたくなるほど、密に連絡を取り合っています」(同)

 中日入りできたのは、森前監督、デニー友利氏など、西武時代のツテがあったからだ。

 しかし、今度はもうそんなコネはない。
「何とかしてやりたいと陰ながら応援している王会長の気持ちを、巨人が代わって具現化することも十分に考えられます」(同)

 昨年オフの巨人の補強を見ると、中島宏之、岩隈久志など、ひと仕事を終えたベテランもいた。原辰徳監督(61)の温情との見方もあり、第2回WBCで指揮官を務めた時の縁を大切にしたようだ。
「上原浩治も巨人で引退したし、村田修一氏の引退セレモニーも行いました。チーム功労者に対し花道を用意する球団に変わりつつあります」(前出・スポーツ紙記者)

 近年、侍ジャパンの選手選考はパ・リーグ優先の傾向にあり、松坂を得ることで“待った”の一石を投じることもできるかもしれない。平成の怪物に死に場所を与えてやることが可能なのは今の巨人しかない。

「巨人が「平成の怪物」松坂大輔獲得で王会長に急接近」のページです。デイリーニュースオンラインは、スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧