「マルチタスクができるようになる」たったひとつのコツ

マイナビウーマン

「マルチタスクができるようになる」たったひとつのコツ
「マルチタスクができるようになる」たったひとつのコツ

サラリーマンでも所得を上げるためや自分のスキルアップのため、副業を行う人が増えている昨今。

時間帯を問わず業務上の連絡を取り合える、PCがあればどこでも作業ができる時代なのも伴って、世はまさに大マルチタスク時代といえる。

私、マドカ・ジャスミンもメインは執筆業ながらも、メディアのディレクション業や自分のアパレルブランドのプロジェクト進行、メディア出演を同時並行で行っているので、THE マルチタスク人間。

ジャンル・必要スキルを問わず、さまざまな物事を並行して行うマルチタスクは、常に情報が移り変わっていく現代において必須だと叫ばれているが、果たして本当にそうなのか。言葉のみが一人歩きしているのではないのか。

そんな「マルチタスク」について、改めて考えてみよう。 ■意味は? マルチタスクとは

マルチタスクとは、複数の作業を同時にもしくは短期間に並行して切り替えながら実行することだ。

仕事以外でも、洗濯をしながら掃除をする、育児をしながら料理を作るもマルチタスクに区分される。つまり、千手観音よろしくあれこれと同時並行をして、手や足、口を動かすという……文字にしてしまえば至難の業。

しかし、至難の業であるはずなのに、現代ではあらゆる場面でこれが求められてくる。

言ってしまえば、スマートフォンでLINEを使っての連絡、SNSを使用しながら、何か作業をしていればそれも立派なマルチタスクになるかもしれない。

ようするに現代人は、皆揃いに揃って器用さの平均値が高く、逆にその器用さが平均値に達していなければ、途端に「仕事が遅い」と評されてしまうほどのスピード感の中にいるのだ。

昨日売れていたものが今日は売れないのもおかしくはない時代なのだから、それもまた致し方ないのかもしれない。

■マルチタスクとシングルタスクの違い

マルチタスクと反対にあるのが、シングルタスク。その名の通り、ひとつの物事に集中して行うことで最近ではシングルタスクの良さも見直されつつある。

上にも書いたように、器用さの平均値は高くなっているものの、消耗せずにその器用さを使いこなせている人はさほどいない印象だ。大多数の人間が無理をして、マルチタスクをこなしている。

無理をしてこなしていれば、作り上げた結果に支障も来し、段々とクオリティの担保が困難になってくる場合もなきにしもあらず。仕方ない、私たちは人間なのだから。

だからこそ、あれやこれやと手を出し、混乱してよくない結果を招くよりも、ひとつの物事に集中して完成させる方が長期的に見れば、効率がいいと評されるだろう。

こればかりは向き・不向き、適材適所の問題だ。

■実は非効率? マルチタスクのメリット・デメリット

マルチタスクが絶対善とも、絶対悪とも言い切ることは出来ない。何においても、メリット・デメリットがあり、自分と相性が合うほうを選ぶ以外にほかならない。

いくら自分の興味がさまざまな分野に向いていようが、キャパシティがそこまで大きくなく、かつ器用でもないならば、マルチタスクはやめるべきだ。

その人の興味関心を否定するわけではなく、自分の性質を無視し、興味だけに走った結果、何も成さないことばかりなら、マルチタスクには向いてない。

それが悪でも、残念でもなく、自分の性質なのだからこればかりはどうしようもできない。

その性質を理解した上でマルチタスクに挑戦していくか、自分が向いているやり方……シングルタスクにチェンジするか。その二択のみ。

かくいう私も、自分ではマルチタスクに向いているとは到底言えない。むしろ、苦手だと感じている。キャパオーバーで目がぐるぐるとまわり、布団に倒れこむなんてこともある。だけど、それによって被害が出たことはなく、きちんと結果を残してきたので今現在も懲りずにマルチタスク人間なのだ。

そんな中途半端なマルチタスク人間の私からすれば、一点集中型なシングルタスク人間が心底羨ましい。私は、あんな驚異的な集中力を持ち合わせていないのだから。結局、人はないものねだり。

■マルチタスクが向いている人と向いていない人

◇マルチタスクに向いていない人

誤解を恐れずに書くとすれば、ADHDやその傾向がある人間にマルチタスクは向いていないという主観がある。

仮にきちんとマネジメントをしてくれる人が近くにいるならば話は別だが、そうでないなら、冗談抜きで自分が痛い目を見る可能性が急上昇待ったなしなので気をつけたほうがいい。こう書くのは、私も少しその気質があるからだ。

ただし、注意力が散漫しやすいからこそ、マルチタスクに向いているという見方も出来る。

Aという業務への集中力が途切れたら、次はBという作業を行う。それへの集中力も切れたら、家事をやってみる……上手にそのサイクルを掴めるようになれば、最強のマルチタスク人間になれるだろう。

◇マルチタスクに向いている人

マルチタスクに向いているのは、コミュニケーションに長けている人と考える。

現代の仕事のメインは、コミュニケーションに違いない。コミュニケーションを制する者が仕事を制する。立場や性別が異なる人たちと同時並行で過不足なくコミュニケーションを取れる人は、絶対的に仕事が出来て、かつマルチタスクじゃなかった試しがない。

そういった“マメさ”はいついかなる時代でも、評価される対象と成りえてしまうのだから、人間の本質はあまり昔から変わっていないのかもしれない。

■できない人必見。マルチタスクやり方のコツ

「とはいっても、マルチタスクになりたい!」そう主張する人は後を絶たない。

マルチタスクをこなしたいが、どうはじめればいいか、何からやればいいかは分からない。そんな人たちに言いたいのは、ただひとつ。

まずは、送られてきた連絡に即レスすること。

これが出来なければ、マルチタスクなんてできっこないというのが持論。

仕事やプライベートを問わず、兎に角送られてきたLINEやメールには即レスを心掛ける。これに慣れてくると、仕事やプライベートのことを同時並行して考える癖がついてくるようになり、段々と仕事などにも影響を及ぼしだす。

マルチタスク関係なく、即レスを心掛けているだけで「仕事ができる」と思われたり、信頼されやすくなったりするので、一石二鳥どころか三鳥、四鳥だ。即レスは石じゃない、岩石。

即レスさえも難しいのであれば、潔くマルチタスクは諦め、シングルタスクに注力するほうが自分のためだし、まわりのためだろう。

大事なのは、自分の性質を理解し、それに合ったタスク進行を選ぶこと。

マルチタスクでも、シングルタスクでも、結果を出さなければ意味がないし、結果を出せればそれでオールオッケーなのだから。 (マドカ・ジャスミン)

※画像はイメージです

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