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本好きのリビドー (3/3ページ)

週刊実話



――どんな“デマ”があったのですか?
佐藤 火葬に関するデマで代表的なのは「遺骨は高温で焼けば焼き切れ、粉状になる」というものです。遺骨は高温で焼いても形は崩れやすくなりますが、粉になることはなく、海外で遺灰として渡されているのは、特殊なミキサーによって骨を粉状に加工したものなのです。また、「骨に色がつくのは病気や薬のせい」というのもありますが、実際には入れた副葬品や火葬炉の構造物である金属が高温で骨に釉薬(ゆうやく)の様に焼きついてしまうというのが本当のところです。

――近年は直葬や家族葬など、さまざまな形式の葬儀が増えていますね。
佐藤 実は葬儀が変わってきて、多様化しているというのは我々の単なる思い込みで、人の生き方がさまざまであるように、その生を閉じる死というものも昔からさまざまなのです。直葬が増えたとか、無宗教が増えたとか言いがちですが、実際のところは大きな変化はありません。
 それなりに人が集まって、それなりに宗教儀礼に則って葬儀をしているのがほとんどです。この20年間、ニュースなどで「直葬が増えている」「散骨が増えている」などと報道され続けていますが、実際は横ばいか微増程度なんです。そういった報道のバイアスなどに惑わされないように情報発信するのも、この本を出版した目的のひとつです。
 最後に、生きているのも大変ですけれど、そのゴールである“死”について怖がらず学んでいただければ、どうにかなりますからどうぞ安心してください。中には大変な亡くなり方をした人もいるかもしれませんが、それは大変な生を受け止めた結果です。葬儀にまつわる不安がある方には響く内容になっていますので、ぜひ、一読してみてください。
_(聞き手/程原ケン)

佐藤信顕(さとう・のぶあき)
1976年、東京都生まれ。有限会社佐藤葬祭代表。厚生労働省認定葬祭ディレクター1級。アカデミー賞映画『おくりびと』の美術協力のほか、メディアへの出演も多数。’15年からはYouTubeにて『葬儀・葬式ch』の配信を開始。
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