華やかな妓楼の壮絶な裏側!江戸時代の遊女はどんな病気にかかりやすかったの? (2/3ページ)
効果が乏しいものばかり…江戸時代にはどんな避妊具や避妊の方法があったのでしょうか?
そのため、梅毒(ばいどく)などの恐ろしい性病にかかる遊女が非常に多かったのです。
当時は梅毒の有効な治療法もなかったため、完治させることはできませんでした。
その一方で、梅毒を経験した遊女は妊娠・出産しにくい体になり、見た目も病気の激しい苦しみで痩せこけて青白い肌になって「遊女としての格が上がった」「一人前の遊女になった」とみなされました。
梅毒が末期近くまで進行すると「ゴム腫」と呼ばれる弾力のある腫瘍が全身にでき、それが壊死して崩れます。
「梅毒になると鼻が落ちる」と言われることがありますが、ここまで進行すると遊女の命である容姿に影響を与え、更には全身が冒されて命にもかかわるようになりました。
当時はかかったら助からない「肺結核」性病以外で遊女がよくかかった病気は、労咳(肺結核)でした。
2007年に放送されたドラマ「吉原炎上」でも、星野真里さん演じる花魁「白妙(雪乃)」が肺結核を患うシーンがありました。