「底辺」から年商10億社長へ 大逆転を可能にした発想 (2/3ページ)
そのくらいの年齢になると自分の限界みたいなものが見えてくる。でも、その時人に相談すると「おまえ、それは逃げてるだけじゃないか」とか「最初やると決めていたことと違うじゃん」と言われるわけです。
冷静に考えると、あきらめないで最初に決めたことをやり遂げるだけじゃなくて、早い段階で損切りして新しい目標を設定しなおすっていうのも賢明な判断じゃないですか。でも当時の僕はこういうアドバイスを真に受けて、格闘技をあきらめるという決断がなかなかできなかったんです。結局は22歳でやめたわけですけど、「格闘技でPRIDEに出たい」という一心でしたから、リセットするのは大変でした。
――強い思い入れがあることほどやめるのに勇気がいりますよね。吉角:やめると18歳からの4年間が無駄になると思うと、なかなかスパッとやめられるものではないです。時間かかりましたもん。
――ただ、22歳で格闘技をやめてから2年ほどで起業されていますから、切り替えは早かったのではないですか?吉角:やめてから語学の専門学校に通いはじめたんですけど、その2年目に就活をしたんですよ。渋谷でベンチャー系の就活イベントがあって、そこで何人かの経営者と話す機会があったんです。そこではじめて「世の中を作る側」と「作られたものに従う側」があることに気づいた。どうせなら「世の中を作る側」になりたいと思ったのが起業した理由です。
もっといえば、会場に来ていた経営者は大体2代目社長とか雇われ社長ばかりで、起業した人はほとんどいなかったんです。それで「この人たちより、絶対おれの方が能力あるし、いい世の中を作れる」と思ったんですよね。
――そして始めたのが再生バッテリーの販売ビジネスだったわけですね。吉角:再生バッテリーに限らず、コーンテックという、例でいうと焼酎を作った時に出る焼酎カスやパンのメーカーがだす廃棄のパンのような、これまで捨ててしまっていたものをエコフィードとして家畜のエサにする仕組みを作ったりもしています。
特に豚は、人間と食べるものがほとんど変わらないので、割と何でも使えるんですよ。経済性も含めて、社会の中で資源とエネルギーを循環させる仕組みを作るのが自分の仕事だと思っています。