ビートたけしの名言集「何かに取りつかれたように小説を量産!」 (2/2ページ)
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この時、殿はわたくしを、そのケンカのシーンで殴られ、ぶっ飛ばされる登場人物に見立て、主人公がどうやってケンカに勝ち、相手をぶっ倒したのか、といったバイオレンスな描写について、実際に殴るフリをしながら、至近距離で説明してくれたのですが、あまりの殿の迫力に、わたくし、ホントに殿に殴られるのじゃないかと心底ビビり、まったくストーリーが入ってきませんでした。
そんな殿の新作を“たけし原理主義”なわたくしは、本屋に並べば即購入し、弟子特権を利用して毎回、サインをお願いしているのですが、殿はまともにサインを書いてくれたことが一度もありません。毎回、〈ビートきよし〉〈うんこ屋〉〈オリバー君〉といったサインを書き、ニヤニヤしながら渡してきます。多忙の中、時間を割いて書いた自分の作品なのに、なぜかサインになると、殿は途端に小説家でなく、芸人になって、ふざけてしまうのです。
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◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!