独房に監禁された受刑者は釈放後1年以内に死亡する確率がアップするという研究結果が報告される(米研究) (2/3ページ)

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・周囲からの孤立など受刑者にストレスフルな状況がトラウマに

 この研究は、拘束室が社会復帰の段階での死亡を引き起こす「要因」である可能性を示してはいるが、その「理由」についてははっきりと述べていない。

 しかし拘束室に入れば、キングサイズのベッド程度の広さしかない独房で1日22~24時間過ごすことになる。

 周囲からの孤立、感覚の遮断、体を動かせないなど、受刑者にとってはかなりストレスを受ける状況であろう。

 拘束室の受刑者にインタビューをした結果によれば、その間、妄想・幻覚・パニック発作・自殺衝動に襲われるらしい。

 また他人との付き合い方や自分が誰であるのかといったことまで忘れてしまうそうだ。

 現在、バージニア州の矯正局は、拘束室に600日以上閉じ込められたことがある男性から訴えられている。

 その男性は体重が13kg落ち、話すことができなくなり、自分の名前すらも思い出せなくなってしまったという。

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・拷問とみなして完全に廃止するのかそれともあり方を見直すのか

 今アメリカではこうした拘束室のルールを見直そうという機運が高まっている。

 しかし、具体的な改正案についてはさまざまな意見がある。

 それを拷問とみなし完全に廃止すべきだという意見がある一方、より段階的なやり方や代替的なやり方が望ましいという意見もあり、見直し支持派の見解も一様ではない。
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