【朝の重厚ライトノベル】ただ普通に美味しくごはんを食べたかっただけの私の最後 (1/2ページ)

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【朝の重厚ライトノベル】ただ普通に美味しくごはんを食べたかっただけの私の最後

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ただ普通に、美味しいごはんを食べたかっただけなんですよ。美味しいごはんを食べる邪魔をしてほしくなかっただけなんですよね。それすら許されないっておかしくないですか? 我慢するしかないの?

私にとって、牛丼1杯も、ラーメンと1杯も、そして高級ステーキ1枚も、どれも同列で「至福のひととき」なんです。食事だけが唯一の楽しみなんですよ。

ハッキリ言って仕事は面白くも何ともありません。うちの会社の場合、私がいなくても誰かが代わりでできる作業ばかりですから。もちろん責任感はもって仕事はしていますよ。ただ仕事は仕事であって、生活のため。仕事を楽しむとか、頑張るとか、そういう気持ちはみじんもありません。

そんな私の楽しみは食事です。朝は食べませんが、昼と夜は、とても大切な楽しみの時間として大切に過ごしています。牛丼1杯でも「最高のご馳走を思う存分満喫するぞ」という気持ちを込めて挑みます。

そんな私の最大の敵は、クチャラーです。クチャクチャと音を鳴らしながら食べる人です。体臭や、大声でのおしゃべりや、副流煙なども嫌ですが、クチャラーと比べたら問題にもなりません。クチャラーの存在は、私の至福のひとときを奪われる最大の悩みでもあるのです。

なんで音を鳴らさないと食えないのか。クチャラーの心理を理解しようと努力したこともありますし、あえて音を鳴らして食べてみた事もありますが、自分が気持ち悪くなりましたし、まったく理解できませんでした。ただ気持ち悪いだけです。

仕事のストレスもあったのかもしれません。その日は、クチャラーに対する怒りがいつも以上に膨れ上がり、ついに人生初のクチャラーに対する注意を言い放ったのです。牛丼屋の店内で「クチャクチャクチャクチャ気持ち悪いからやめてください!」と。本当は「店から出てってください」と言いたかったのですが我慢しました。

気まずいので目線は合わせませんでしたが、クチャラーはスーツを着用した小太りな男でした。

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