老後資金は60歳から!?「人生100年時代」が本格的にスタート (4/4ページ)

日刊大衆

『60歳から始めればいい安心のマネー術――老後資金は貯めるな!』(河出書房新社)の著書で、ファイナンシャルプランナーの長尾義弘氏が言う。

「世の多くの雑誌や本には、老後資金の準備は40~50代で始めようとあります。しかも、老後は投資信託などで資金を運用しないと、途中で生活費が底をつくと書かれているものも少なくありません。ですが、貯金がなくても、60歳から老後資金について考えても、手遅れではありませんよ」

 先だっても、政府が「老後資金には年金以外に夫婦で2000万円必要」との試算を発表、世の中がザワついたため、すぐに撤回する騒動があったばかりだ。「年金(国民年金だけでも)に加入していれば、受給を遅らせて受給額を増やす制度などを活用できますし、元気な限り働けばいいんです。一方で保険を解約したり、住宅ローンの借り換え、ポイント還元制度を最大限活用するなどして節約すれば、月額かなりの額を浮かすことができます」(前同)

■スマホやLINEとのつきあい方、趣味やレジャーも大事

 健康な体と生きていくために必要な金の確保ができても、生き甲斐がなければ、長寿は期待できない。そのためには、趣味やレジャーを楽しむことが必要だ。前出の高齢者向け情報誌記者が言う。

「麻雀や社交ダンス、絵画に陶芸といったシルバー向けの趣味に加え、意外や、普通の若者が読んでも楽しめるようなレジャー情報を載せると、人気があります。恋愛に関しても、“老いらくの恋”ではなく、若者と同じような感覚で解説するようにしています」

 最後に、オヤジ族がダントツで苦手にしているスマートフォンとの“つきあい方”を伝授しよう。「まず、言いたいのは“スマホは難しいから”と諦めないこと。人生100年なら、数十年もスマホを使いこなせないまま過ごすんですか?」(モバイル雑誌ライター)

 最低限覚えたいのは、無料電話&メールができる『LINEアプリ』だ。「格安スマホで契約すると、無料通話できる時間が限られてきます。親しい人とは、LINEで無料通話したほうがお得です」(前同)

 旅行や航空券の手配もスマホを使えば、安く簡単にできる。「PayPayなどのスマホバーコード決済サービスも使えるようになれば、年間数万円は得する。最初の設定が難しければ、家族や知り合いの若者にやってもらえばいいんです」(同)

 人生100年と考えれば、余生は長い。本特集を参考に、よき人生を!

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