格子戸の別れ…新選組「山南敬助」の切腹の間際に彼の元を訪れた恋人・明里とはどんな女性? (2/3ページ)
明里は京都島原の「天神」という階級の遊女で、山南敬助が切腹した頃は21~23歳くらい。既に遊女からは身を退き、故郷で暮らしていたといいます。
大河ドラマ「新選組」では、堺雅人さん演じる山南敬助が、脱走する前に明里を身請けしていたことになっていましたね。
「天神」は京都や大坂の遊女の階級で、吉原では「太夫」に次ぐ「格子」に該当する高い地位でした。遊ぶために必要な料金が北野天神の御縁日の日と同じ25匁(太夫の半額以下の料金)だったことから、そう呼ばれるようになりました。
明里もその地位に相応しく、「武家の妻」のような雰囲気の上品で美しい女性だったのだそうです。
切腹を言い渡された山南との「格子戸の別れ」さて、脱走の罪で切腹を言い渡された山南敬助は、壬生前川家の一室で控えていました。
そこへ明里が駆け付け、山南の名を呼びながら前川家の出窓を叩きました。山南が顔を出すと明里は格子を掴んで泣き崩れ、人が来て明里を連れ去ろうとするまでの間、2人は20~30分ほど言葉を交わします。
その後、連れ去られそうになっても格子を掴んだまま離れようとしない明里を見ていた山南は、そのまま障子を閉じ、ほどなくして切腹してしまうのでした。
