アメリカの都市伝説、しわピエロ「リンクル・ザ・クラウン」がドキュメンタリー映画化。恐怖のしわピエロの正体は!? (5/6ページ)
自分が、それほどの大反響を呼んでいるとは思ってもいなかったとも言われました。
この映画のストーリーは、主にインターネットとそれに関わる子供たちの経験を伝えていくことにあります。子供たちは、神話をネットによってどんどん拡大していきます。ネットの中では、人々は額面通りに受け取る傾向があります。
しわピエロの存在は、一種の社会現象で、もっと気楽な見方ができるのにも関わらず、インターネットによって潜在的に暗い未来を前兆とする都市伝説として仕立て上げられてしまい、真実を引き出すことが困難になるという姿が、この映画では描かれています。
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・死ぬ前に人生を楽しみたいだけ
ネットの反響によって、望んでもいない都市伝説として存在を拡散されたしわピエロ。本人は、リタイア後の人生を死ぬ前に楽しもうと思ったことから始めたサービス業だったと取材で打ち明けている。
ドキュメンタリー映画の中で語る自分の姿については、それがしわピエロとしてのペルソナなのか、演じている自身のものなのかは不明だ。
しかし、作品の中でしわピエロは「親が、子供の態度を改善させるための戦略として自分を雇ったことは残酷だった」と語っている。
本人の意思とは無関係に独り歩きしてしまうのがネットの世界。その世界でセンセーションを巻き起こし、映画にもなったしわピエロ。彼の都市伝説は、今後も彼の知らないどこかで語り継がれていくのかもしれない。