オスマン帝国最盛期の基礎を造り上げた実力者、オスマン帝国第9代皇帝「セリム1世」のモスクと霊廟 (2/3ページ)

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その棺の大きさや豪華な装飾、ほかの霊廟では感じることができない独特のずっしりとした雰囲気が、彼の偉大さを物語っています。

また敷地内の別の霊廟には、スレイマン大帝の産みの母であるアイシェ・ハフサ・ヴァリデ・スルタンの棺も設置されています。セリム1世のものに比べるととてもシンプルで女性的です。

たとえ大臣であろうと兄弟であろうと反対する者に対しては容赦なく首を跳ね、また旧来の騎兵による軍隊編成ではなく、火砲を用いた戦術で次々と敵陣を倒して綿密な計画で帝国拡大を推し進めた実績故に「冷酷者」「卓越した者」と呼ばれるセリム1世のモスクは、白を基調にしたシンプルで無駄のない内装です。まるで彼の性格そのものを表現しているかのようなデザインです。

在位8年という短い期間に、オスマン帝国の最盛期の土台を造り上げ、次の代に帝国の運命を任せたセリム1世。彼のモスクや霊廟を訪れたら、きっとその権力の大きさや次世代に残した業績の大きさを体感できるはずです。

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