三角コーンを激しくぶん回すラッコが話題 なぜこんな行動を?水族館に聞いた (2/3ページ)
なぜぶん回すのだろうか
カラーコーンを回しているのは、マリンワールド海の中道(福岡市)で飼育されているリロくん(オス・12歳)。
グルグル回るリロくん(12歳)。ラッコは20年生きるとのことで「おじさん」だという。画像は、むぅ。。(@mutobock)さん提供
2019年10月15日の取材に応じた「マリンワールド海の中道」の担当者によると、野生のラッコはお腹の上に石をのせて、両手でつかんだ貝を叩きつけて割る習性があるため、前足が非常に器用だという。
それゆえ、貝だけではなく色々なものをつかむというのだ。とはいえ、なぜリロくんはカラーコーンを持っているのだろうか?
その理由に関して、
「当館では大前提として、壊れにくいものを渡しております。野生では貝など、殻があるものをバリバリ噛みますので、あごの力が強く、割るなどすると事故につながりかねないからです。また、貝だと、手を怪我しやすいです。ラッコは毛づくろいをしなければならないので(手を怪我すると)毛の手入れができなくなり、冷たい水が皮膚にしみこんでします。なので、なるべく丈夫なものを渡しています。カラーコーンは、その中で選んだものです」
と話す。カラーコーンをグルグル回すのは、ラッコの「遊び」だという。
ちなみに、リロくんがグルグル回っている動画の奥には、黄色いボールとともに寝そべったマナちゃん(7歳・雌)がいる。物を持ったり、お腹に乗せたまま寝たり、遊んだり。
これらはラッコの習性だそうだ。
リロくんはカラーコーンをお腹にも乗せている。でも最後はやっぱり...。
リロくん、お腹かくのにも使ってました。
でも最後はやっぱりぶん回し。