地上波から駆逐された『オカルト番組』がネット上で大盛況!


超常現象や心霊現象、UFOなど1980年代から90年代にかけて大ブームになったオカルト番組。日本中を震撼させた『ノストラダムスの大予言』や、霊能力者・宜保愛子など、当時はテレビ番組の一大ジャンルとして大人気だった。
しかしここ10年ほどは、テレビでオカルト番組が放送されることは、ほとんどなくなっている。一体、なぜなのか。
「オカルト番組がブームになったきっかけは、スプーン曲げのユリ・ゲラーです。番組を見て誰もが一度はスプーン曲げにチャレンジしたことを思い出すでしょう。しかし、現代ではSNSの普及とともに〝リアリティー〟が求められるようになり、超能力や超常現象を〝ロマン〟として楽しむことができなくなってしまったのです。特に地上波では放送基準が改正され、倫理問題に厳しくなっています。曖昧な現象を楽しむ余裕がなくなっているのです」(オカルト誌ライター)
70年代後半から80年代にかけて大ヒットした『川口浩探検隊シリーズ』(現、テレビ朝日系の番組『水曜スペシャル』内の企画)は、隊長の川口浩がUMA(未確認動物)を求めて世界各地の秘境を探検するサバイバル企画だったが、リアリティーどころか、過剰な演出による〝ヤラセ〟が逆に視聴者に大ウケして大人気になった。今の時代に放送したら、クレームが殺到するのは間違いないだろう。
丁寧に分かりやすく作られていると好評もはや絶滅寸前といわれるオカルト番組だが、実は今、メディアを変えて復活しているという。
「オカルト番組は今、YouTubeなどの動画配信でも人気のコンテンツになっています。スポンサーを意識し、クレームを嫌う地上波から移行しただけで、オカルトファン自体は決していなくなったわけではないのです。数あるオカルト番組の中でも絶大なる人気を得ているのが『Naokiman Show』(ナオキマン・ショー)です。現在、チャンネル登録者数は89万人を超え、アップする動画はどれも数十万回の視聴回数を誇っています。特に都市伝説に関する動画が人気になっていますね」(ネットライター)
ナオキマンの動画は10分程度とコンパクトにまとめられており、分かりやすく簡略化して都市伝説の要点がまとめられているので、視聴者から「見やすい」と好評だという。ネット上では、
《ハギレの良いしゃべり方なのでスラスラと頭に入ってくる》
《皆さんはどう思いますか? と問い掛け、決して押し付けてこないのも好印象》
《下調べがすごいと思う。かなり時間をかけて動画作ってるよね》
《サービス精神が旺盛なのは、アメリカでずっと生活してたからだろうね》
など、賛辞であふれている。
オカルト番組は根拠が曖昧なものや、陰謀論などが話題になるため、コメント欄が荒れがちだが、ナオキマンの動画では、ほとんど〝荒らし〟がいないというのも特徴的だ。テレビでオカルト番組が見られなくなったとお嘆きの方は、一度、ネットを探索してみるといい。
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