最強パワースポット「恋愛弁天」に伝わる悲話…平家物語に描かれた、夫の後を追った妻の深い悲しみ (2/3ページ)
弁才天は七福神の一員であり、こちらも美女として知られています。また、水神でもありますので、これらの共通点から市杵島比売と同一視されるようになったのでしょう。
この弁才天と習合した市杵島比売が恋愛弁天と呼ばれるようになったのは、平家物語でも描かれたある悲話が関わっているのです。
平家物語で描かれた平通盛と妻・小宰相の悲話氷室神社は源平合戦のとき、平通盛(平清盛の甥)と妻・小宰相が別れを惜しんだ場所だと伝わっています。ここで別れた2人は、その後 再会を果せませんでした。通盛の戦死を知った小宰相は、悲しみのあまり身投げをしたのです。
この悲話は平家物語に描かれており、身投げする前に小宰相は「極楽で夫と会わせてほしい」と願っています。
「南無西方極楽世界教主、弥陀如来、本願誤たず浄土へ導き給ひつつ、あかで別れ妹背のなからひ、必ず一つ蓮に迎え給へ」
引用元:平家物語
夫と再び会えることを願って、小宰相は海に身を投げたのです。夫の後を追った小宰相の最期は、多くの人の胸を打ちました。

