日本シリーズ直前!プロ野球ランキング「本当に好きな監督」 (4/4ページ)

日刊大衆

 70〜80年代に活躍したのが、ヤクルトと西武で采配を振るった広岡達朗監督で、第8位にランクイン。「徹底した選手の生活管理と守備重視の野球で、西武ライオンズの黄金時代の礎を作った」(48・群馬県)

 その広岡野球を継承発展させ、完成させたのが森祇晶監督だ。森監督は西武と横浜で指揮を執り、第9位となっている。「采配は極めてオーソドックスで、面白みに欠けたが、西武在籍中の9年間で8度のリーグ優勝、6度の日本一は驚異的」(53・茨城県)

 この森野球のもとで現役生活を送り、黄金時代の西武野球を継承しつつあるのが第10位の辻発彦監督だ。「選手の守備・走塁意識を改善して失点を減らし、抜け目のないチームへ改善したことが奏功。初年度2位、昨年、今年と2年連続優勝という実績は素晴らしい」(33・新潟県)

■広島の黄金時代を作った古葉竹識

 広島の黄金時代を作った功労者が古葉竹識監督で、第11位に選ばれている。南海ホークスで野村克也、ドン・ブレイザーの基で指導者としての薫陶を受け、広島で緻密な機動力野球を花開かせた。「山本浩二、衣笠祥雄が二枚看板の赤ヘル軍団が躍動した79、80年のチームは本当に強かった。選手全員が次の塁を奪う意識が徹底されていた」(67・広島県)

 このときに完成された“スキのない機動力野球”は、その後の広島にも脈々と受け継がれている。「ただ、その手腕を買われて大洋ホエールズの指揮官となったんですが、結果的にうまくいかなかったことで評価を落としました」(スポーツ紙デスク)

 森祇晶監督もそうだが、大洋の監督は名監督にとって鬼門のようだ。

 さて、第12位は日本で唯一の400勝投手で、ロッテで指揮を執った金田正一監督。就任2年目の74年に優勝している。「走ることがすべての基本という考えから、選手を徹底的に走らせた。確かに基礎体力は上がるんですが、選手の間からは、“俺たちはマラソン選手じゃない”という不満がくすぶっていたようです。野球理論も何もなく、とにかく走れ走れでは、選手の心はつかめない」(専門誌記者)

 ただ、「このやり方で、よく優勝できたものだ」(71・千葉県)との声も。

 プロ野球の一つの顔でもある監督たち――。今後も球史に残る名将の誕生を心待ちにしたい。(文中一部・敬称略)

「日本シリーズ直前!プロ野球ランキング「本当に好きな監督」」のページです。デイリーニュースオンラインは、野村克也王貞治原辰徳広島東洋カープ長嶋茂雄エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧