有村藍里が整形をして「愛せるようになったもの」 (2/4ページ)
意見をいただいたことで、「あ、ここかー」と腑に落ちたというか。
昔は人前に出ることもないし、見た目のことなんて家族くらいしか言ってくれる人もいない。だから、客観的な意見を聞けてよかったです。逆に勉強になりました。
――見た目への意見を“気づき”に変えるって、すごく前向きだなと思います。とはいえ、不特定多数から意見されることに対して、怒りの感情はわかなかったんでしょうか?
どちらかというと、怒りより「怖い」という感情のほうが大きかったですね。まったく知らない人たちに、これほど注目されているのか……と。
ブログのアクセスも、1日5000件くらいしかなかったのに、スクープされて28万件くらいに増えたんですよ。急だったので「28万人もの方たちが私を見ている……」って、怖かったです(笑)。
――それは普通に怖いですよね(笑)。怖いといえば、いざ美容整形をしようと考えたとき、手術をすることに恐怖や不安はありませんでしたか?
美容整形をしようと考えた直後はそんなに怖くなかったんですが、だんだん自分で手術について調べるうちに、怖くなっていきました。今まで大きな手術はしたことがなかったので、未知の世界すぎて。
――それでも、美容整形の手術を受けられたんですよね。有村さんにとって、手術の恐怖に打ち勝つほどの原動力って、なんだったのでしょうか。
心の底から、思いっきり笑えるようになりたかったんです。それまでは口元が気になって普通に笑顔を作ることができなくて。おもしろいと感じたときに爆笑はできるんですけど、口元を手で隠しちゃったり、人と喋っているだけでも「私の口元、変じゃないかな?」と不安になったりしていました。
そういう経験の中で、このままでいるのは悔しいな、もっと普通になりたい。もっと普通に笑ったり普通に友だちを作ったり普通に仕事したり……普通になりたいのになんでできないんだろう。そんなふうにずっと悩み続けていたんです。
どこかで変わらないとずっとこのままだろうし、なんとかしたい。とにかくやってみよう、という思いで、美容整形を決意しました。