ポテトチップス銃にクロックス手袋。なくても困らないけど、あったら逆に困るかもしれない珍発明品の数々
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あってもなくても困らないだけでなく、使うとほんのり気まずい面白発明品でネットをにぎわすマット・ベネデットの新作がまたも反響を呼んでいる。
「必要は発明の母」ともいうが、必要以前に問題の想像から始める彼の作品はどれも風変わり。それでいて妙に購買意欲をそそられるとぼけた魅力があり、かつ実用性を真剣に語ると負けな気もしてくる。
常人の斜め上いくアイデアを形にするマット。その「不必要な発明」に加わった新たな12品をピックアップしてみよう。
・アマチュア発明家・マット・ベネデットの新作13品
メディア注目のアマチュア発明家、米バーモント州バーリントンを拠点とするマット・ベネデットが新たに披露した品はこちら。今回もあいかわらずの突き抜けっぷりがうかがえるものばかりだ。
1. グミ人間のムカデ(Gummy Human Centipedes)
この投稿をInstagramで見るUnnecessary Inventionsさん(@unnecessaryinventions)がシェアした投稿 - 2019年10月月7日午前11時45分PDT
1年のうちで最も不気味なイベントで盛り上がるハロウィンの季節が到来。今回は大切な日にぴったりのグミを作り、トリックオアトリートにやって来るみんなにプレゼントしたいと思います!
映画界をざわつかせた奇抜でお下劣すぎるホラー映画「ムカデ人間」を想起させる小さなグミは、噛めば噛むほど怒涛の甘さを味わえるスペシャルスイーツ。マット的には口から少々はみ出す程度の量を一気に食べていただきたい、とのこと。
2. 瞬間爪切り(JiffyCuts)
この投稿をInstagramで見るUnnecessary Inventionsさん(@unnecessaryinventions)がシェアした投稿 - 2019年 9月月14日午前9時08分PDT
面倒な爪切りを1回で終わらせる素晴らしい発明品。それぞれの爪にいちいち時間をかけるなんてもう古い!今後はこのオールインタイプの爪切りで時代の先端をぶっちぎろう。
使い方はとっても簡単。4つの刃の間に爪をうまく合わせてカットするだけ! ※免責事項:爪が均一に切れることを保証するものではありません。
3. 週末ゲーマー用コントローラー(Marathon Utility Controller)
この投稿をInstagramで見るUnnecessary Inventionsさん(@unnecessaryinventions)がシェアした投稿 - 2019年 9月月12日午前9時15分PDT
週末はもっぱらゲーム漬け。座りっぱなしで徹夜も辞さないディープな君におすすめのアイテム。あったらいいなの機能のうちの9つを1つにしたコントローラーのスペックは以下の通り。
・集中力の妨げになるスマホを封じるロックボックス(鍵付き)
・嫌な汗の臭いを抑えるデオドラントスティック
・あると便利な「予備の指」1本
・コンパクトな扇風機
・あごを支えるチンレスト
・脱水症予防に必須のドリンクホルダー
・取り外しできる歯ブラシ
・ビーフジャーキー用ディスペンサー(スティック型4本まで)
・いつでも背後が確認できるバックミラー
これさえあればどこまでもゲームに没頭できるに違いない。ただトイレはついてないので自力でどうぞだ。
4. 前髪風つけ眉毛(Bang Brows)
この投稿をInstagramで見るUnnecessary Inventionsさん(@unnecessaryinventions)がシェアした投稿 - 2019年10月月5日午前9時18分PDT
今シーズン最もホットなトレンドはリッチで重めの眉。一早く旬を押さえたあなたの眉が羨望の的になる。
眉を拡張するこのアイテムは、長らく前髪を欲していたかもしれない両目が歓喜する夢のエクステ。両眉に貼るだけで、カジュアルからエレガントまで幅広いスタイルのアクセントになっちゃうぞ。
5. チップXファクター(Chip-Xractor)
この投稿をInstagramで見るUnnecessary Inventionsさん(@unnecessaryinventions)がシェアした投稿 - 2019年 9月月18日午前9時31分PDT
筒形容器に入ったポテトチップの悩ましい問題に終止符を打つ発明品で、特許取得済みの吸引装置を搭載。人間工学に基づいて設計された先端部分が、底に残って取りにくくなったポテトチップをスマートに吸着する。
Chip-Xtractor™️ | Suction Potato Chip Grabber
従来の4倍長いタービンシャフトが容器の底まできっちり届き、あのイライラを解消。付属のホルスターを使えばいつでも吸引できて、ストレスフリーなスナックタイムを提供する。
6. グローブキッチンツール(Glovetensils)
この投稿をInstagramで見るUnnecessary Inventionsさん(@unnecessaryinventions)がシェアした投稿 - 2019年 9月月30日午前10時29分PDT
手袋の指先に仕込んだコンパクトなツールを使いこなせば、面倒なカトラリーの出し入れからも解放される。
メニューに合わせてスタイリッシュな食事を楽しめる便利品。人の視線が気にならなければ立食パーティにも重宝しそう。
7. ゲーターグリップ(Gator Grips)
この投稿をInstagramで見るUnnecessary Inventionsさん(@unnecessaryinventions)がシェアした投稿 - 2019年 7月月29日午前9時04分PDT
タフなワニが目印のサンダルめいたオープンフィンガーグローブ。おなじみの素材と安全バンドでカジュアルな手元を演出。
ファッションとしての着用はもちろん、いつもの家事におしゃれ要素を求める人にもおすすめ。
The Crocs Gloves
8. 悪臭回避デバイス(The Stink-A-Way)
この投稿をInstagramで見るUnnecessary Inventionsさん(@unnecessaryinventions)がシェアした投稿 - 2019年 9月月20日午前9時45分PDT
いわゆる鼻栓に近いものだが呼吸もちゃんとできる優れもの。臭いが気になる食べ物を快適にいただくことができる。
ワンタッチで装着できるブロック状の本体は空洞で、食べ物臭を回避しながらフレッシュな空気を吸い込める。一時的に鼻の向きを変えられたらいいのに…と思っている人にぜひおすすめ。
9. iワイプ・プロマックス(iWipe Pro Max)
この投稿をInstagramで見るUnnecessary Inventionsさん(@unnecessaryinventions)がシェアした投稿 - 2019年 9月月23日午前9時30分PDT
iPhone 11 Proのトリプルレンズに着想を得たレンズ清掃ツール。すべてのレンズをいつもきれいに保ちたくなる人を想定して開発に着手した。
この画期的なアクセサリを取り付ければ手垢や油もスッキリ綺麗に。いつでも美しい写真を撮りまくれるぞ。
メイキングも含めた動画
Most Unnecessary iPhone 11 Pro Accessory
10. 落ち葉掃除が待ち遠しくなる靴用レーキ(Rake ‘n Prance)
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落ち葉掃除と散歩を同時に行える一石二鳥な発明品。履き慣れた靴の先にワンタッチで取り付けるだけで楽に落ち葉を集めることができる。
散歩ついでに庭が綺麗になる斬新なアタッチメントツール。こちらを気にするお隣さんもうらやましがるに違いない。
11. 後方チェック用サングラス(LookBak Spectacles)
この投稿をInstagramで見るUnnecessary Inventionsさん(@unnecessaryinventions)がシェアした投稿 - 2019年 9月月5日午前9時37分PDT
尾行の懸念をダイレクトに払拭できるシンプルなサングラス。いつも背後が気になる人もこれを掛ければもう安心。悪意を持った人の攻撃も事前に察知し、先回りして対処できる。
装着した時点で相当な効果を発揮するであろう理想の装備品。ストーカー予防にも有効かもしれない。
12. スーパーソーラーシャツ(SuperSolar Shirt)
この投稿をInstagramで見るUnnecessary Inventionsさん(@unnecessaryinventions)がシェアした投稿 - 2019年 9月月9日午前10時17分PDT
万人に降り注ぐ太陽光を逃すことなく電気に変換したい人にうってつけのTシャツ。USB充電ポート2個付きでチャージしながらの使用も可能。ついでに電池が底をつきそうな友だちのスマホも救えそうだ。
使い方は極めて単純。このシャツを着てUSBとスマホを接続、あとはカンカン照りの日差しを浴びつつ仰向けで転がっているだけ。日が沈む頃には100%チャージが可能だ。
・無い問題を研究して開発に取り組むマット
「日常生活で不必要な発明品のコレクション」に並々ならぬ情熱を注ぐマットによると、これらの発明には何をおいても、かなりの想像力が必要らしい。
私はみんなに楽しんでもらえる(または不評を買うこともある)発明品の設計および開発にとりかかるため、まず「存在しない問題」の研究に一生懸命取り組んでます
かっこよく言えば潜在的な問題に頭を巡らせているともいえる。その問題もあくまでマットの主観によるものだが、作品になって初めて世間がそれを意識することもあるだろう。
不必要なアイテムに全力を尽くす彼の姿勢や、意外に精巧な珍品の数々はネットでもかなり好評らしく、なんと近々書籍が販売されるという。
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「この最新本を入手すればすべての発明が家で楽しめます。今なら予約注文が可能です」
とマットが宣伝する「101 Unnecessary Inventions (不必要な発明品101)」には、彼が過去に設計したあらゆる発明品が載っている。
中身は写真付きで200ページ以上もあるなかなかの代物。しかしはたしてこの本自体にもまた需要があるのかどうかちょっとわからない。
公式サイトによると現在定価は21.95ドル(約2,400円)で先行予約販売中。会員カードなどの予約特典ももらえるらしい。
アメリカ国外への発送(有料)も受付中で、日本からのオーダーだと送料込みで$30.90ドル(約3,360円)。発送は11月11日からの予定。
マット自身も「ネットの記事でも見られるわけだし、そもそも本が要るのかどうか考えてみよう」と自虐めいたジョークを飛ばしている発明本。なのに思わずポチりたくなるのは私だけだろうか?
てなわけで、今後もマット・ベネデットの新発明に注目する人はインスタグラムのアカウント「unnecessaryinventions」をチェックだ!
References: instagram / youtubeなど /written by D/ edited by parumo