カラオケは米津玄師がモテる!「極上スナック」で乾杯

日刊大衆

写真はイメージです
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 窓もなく、固く閉ざされたドアからは中をうかがい知ることができないスナック。だが、その扉を開ければ、楽しい世界も待っている!? まずスナック未体験の場合、どんな店に行けばいいのか迷うところだろう。本誌スナック連載でもおなじみの全日本スナック連盟会長の芸人・玉袋筋太郎は、こう指南する。「前提として客引きがいる店は絶対に行っちゃダメだ。あと、初心者なら新しい看板の店には入らないこと。古い店、老舗スナックなら、ほぼ間違いないんだよ。バブルも不景気も乗り越えて長年営業している古い店っていうのは、それなりの信用があるから、続いてるわけでね。まずは老舗に通って、スナックワールドにどっぷり浸かるのが、いいんじゃないかな」

 続いて、スナックでの楽しみ方を語るのは、スナック検索サイト『スナックナビ』運営者で、足を踏み入れたスナックは2000軒超だという五十嵐智和氏。「店内はママが采配を握る“ママの部屋”だから、まずママと仲良くなることが先決。一見の場合、“なぜ、うちの店に?”と聞かれがちですが、その回答から話を広げてくれるので、しばらくは受け身でいましょう」

 また、仲良くなるコツの一つが、1杯目を頼む際、「せっかくだから、一緒に乾杯してくれませんか?」と、ママに酒を勧めることだという。「ご馳走することで好かれるうえ、乾杯でグラスを鳴らすことで、一瞬にして店に溶け込めるはず」(前同)

 店内での会話は、前のめりにガツガツするのは厳禁。「質問されたら答え、同じ質問を相手にし返す程度でいい」と五十嵐氏は続ける。「年齢を聞かれれば、同じ質問をし返してもOK。NGなのは私生活を根掘り葉掘り聞くことです。ママはもちろん、店の女の子や女性客に対しても同様です」

 前出の玉袋も「ママや女の子と仲良くなるには、とにかく“がっつかない”ってこと」と、こう続ける。「キザでモテようとするのが一番ダメなパターンだろうね。ママやアルバイトレディたちは手練れだよ。何度お客にコクられてきたことか。それに“どの客がどの子を口説いた”という情報は店側に筒抜けだからね。金だけじゃモテないんだよ。滲み出るフォースだったり、今までの経験だったり、外交力だったりするわけ」

 自然体が一番なのだ。「ママの前では何を取り繕っても無駄だってことだよな。“モテたい”という色気がなくなった瞬間にモテ出すよ」(前同)

■チェッカーズやサザンオールスターズなどの80、90年代の定番曲が無難

 また、店になじむコツを前出の五十嵐氏はこう語る。「他客の話には耳を傾けて相槌を打つ。無言のままでも、体だけは会話が弾んでいる方向に向ける。すると、誰かが話を振ってくれ、自然と輪に入れます」

 そんな中で、もう一歩、ママや女性たちとの仲を深めたいと思うなら、カラオケにチャンスがある。

「誰かが歌っている際の会話は、カラオケの邪魔にならない音量で。また曲の間奏で合いの手を入れたり、歌い終えたら拍手するなど、リアクションを取りましょう。ママはもちろん、客からもモテること請け合いです」(前同)

 自分が歌う場合、オススメの選曲は、「沢田研二のほか、チェッカーズサザンオールスターズ、ブルーハーツといった80、90年代の定番曲が無難」だと五十嵐氏は言うが、意外にも万人ウケするのは米津玄師だという。

「今なら『Lemon』を歌っておけば、世代を超えて盛り上がることができます。また、矢沢永吉ファンのママが多いので、ママ狙いなら永ちゃんがオススメ。ちなみに、池袋にある営業43年の老舗店『ピアノラウンジ音痴貴族』(東京都豊島区)は、カラオケがない時代から“歌える店”として繁盛していました。現在もピアノ生演奏で歌えます」

 ママは2代目だが、気さくで明るい性格にひかれる客が多く、代替わりしても客足は衰えないという。やはり、スナックにおいてママの存在は絶大なのだ。

■ママの信頼を勝ち得るべし

 本誌連載も好評な日本ボクシング連盟前会長・山根明氏も、スナックを愛する一人。

「和歌山の歓楽街アロチに行くとき、必ず立ち寄る店がある」と話す。「『花酒』という店の隆子ママがステキな方なんです。社長だろうが平社員だろうが、客は分け隔てなく接し、義理人情に厚い人。忘れられないのが、俺が初めて行った日のこと。その日はたまたま俺の誕生日で、それを知った隆子ママはバースデーケーキを注文し、シャンパンまでプレゼントしてくれました。みんなで盛り上がったあの日のことを思い出すよ……」

 そんな山根氏、なんとスナックのママや女の子との交際経験があるという。その秘訣を教える。

「常連になってくると、オーナーママ付き添いのもと、店の女の子と自分の3人で食事をすることが増えます。そうやって何度か食事をして仲が深まると、ママが付き添うのを面倒がり、“2人で行ってください”と言うようになる。それで女の子と2人きりで行くようになり、交際へと繋がるんです」

 つまり、ママの信頼を勝ち得たということだ。

「ママであれマスターであれ、やはりオーナーに信頼してもらえることが一番大切です。あからさまに店の女の子を口説く姿は、誰からも嫌われる行為。男が嘘みたいなセリフをペラペラ言うなんて、情けないよ! 自然にしていたほうが、目当ての子も気になるはずだし、一般の女性客からもモテる。男前でなくとも常連になれば、みんなと自然に仲が深まりますから、焦ることはありません。俺も初めは怖いと思われるんやけど、何度か会ううちに印象が変わって、モテるんです」(前同)

■婚活スナックや観光地のスナックも!

 一方、五十嵐氏が取って置きの店を教える。「上野にある『ブルースBLUES〜』(東京都台東区)。ママは美人中国人で、女の子は中国からロシアまで各国の美女ぞろいですね」

 また、客同士の出会いを推奨する店まである。東京都港区新橋にある『スナックaeru』だ。

「平日は普通のスナックですが、土・日のみ別名“婚活スナック”として話題を呼び、特に女性客が激増しているといいます。出会いたい男性客はママが面接をし、女性客に紹介してよいか精査するんです」(同)

 仲介料はなし。独身男性は、結婚相談所に登録するよりも良心的かつ効率的に女性と出会えそうだ。

■沖縄県那覇市のスナックも見逃せない

 また、ハメを外せる観光地のスナックも見逃せない。

「沖縄県那覇市T町のスナックは、地元民にバレたくない地元女性が働く、内地からの観光客専門店なんです。観光客か否かは、店先で“あなたは沖縄の顔をしているからNG”と、スタッフによる顔認証があるんだとか(笑)。女の子は日本人が中心です」(同)

 楽しみ方は千差万別。自分だけの名店を見つけたい。

「カラオケは米津玄師がモテる!「極上スナック」で乾杯」のページです。デイリーニュースオンラインは、米津玄師チェッカーズ矢沢永吉サザンオールスターズカラオケエンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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