被災者のプライバシーを守るために 避難所専用テント「ファミリールーム」に開発者が込めた思い (3/3ページ)
また車椅子を利用されている人や高齢者のために、出入り口やコーナー部分にはマジックテープが多用されており、らくに出入りができる。またカーテンタイプや2ルームタイプのものもあるそうだ。
もう一つ大きな点は、避難が終わった後、清掃して小さく折りたためば、収納できるし、何度でも使える。リサイクルが可能なことだ。けっして災害ゴミを増やすことにはならない。一つ一つ収納袋に入れて持ち運びもかんたんにできる。

収納袋に入れて手軽に持ち運ぶことができる「ファミリールーム」
組立や収納方法については動画が用意されていて、YouTubeで公開されている。興味を持った人はご覧いただくといいだろう。一人で驚くほどかんたんに組み立てられ、収納できる様子を見ることができる。
個人販売をしない理由とはさて、このワンタッチパーテーションファミリールームのユーザー数はどのくらいだろう?
「全国の自治体の半数近くには納品させていただいておりますが、まだ数量的は十分とは言えない、まだこれからと言ったところでしょう」と担当者。備蓄という点では、自治体によって差があるのかも知れない。また同じ自治体の中でも、避難所によって備蓄数に差がある、というのが実情だろう。
今回、ツイッターなどSNSで話題となったことによる反響はどうだったのだろう。ニードの公式サイトには次のような告知が記されている。
「非常に恐縮ではございますが、弊社では基本的にワンタッチパーテーション等を個人の方向けに販売することは致しておりません。また、各ECサイトへの出品やインターネット販売等も行っておりません。
その理由と致しましては、スペースの限られた避難所で個々人の方々が持ち寄った間仕切り等を使用されますと、避難所の運営に支障をきたす可能性があるためです。
お住まいの地域における弊社製品の備蓄状況につきましては、お近くの避難所等を管轄されている各自治体様にお問い合わせください」
どうやら個人からの購入希望が多かったようだ。個人への販売や、通販での販売は行っていない。あくまでも避難所を運営する各自治体への販売が基本のようだ。
個人が仕切りなどを持ち込むと、「避難所の運営に支障をきたす可能性がある」というメッセージがそれを表している。