文明開化が関係!?文部省唱歌「星の世界」はなぜアノ有名な讃美歌と同じメロディーなの? (2/3ページ)
スクライヴェンはアイルランドの裕福な家庭に生まれ、名門トリニティ大学を卒業しましたが、婚約者を事故・病気で2度も失うという悲運に見舞われました。
そんな絶望的な人生の中でもキリストを信頼する気持ちが、この歌の中には込められています。
彼は1886(明治19)年に亡くなりましたが、後にこの歌は賛美歌集に収録され、広く知られることとなりました。
一方このメロディーが日本に登場したのは、それよりも後の1910(明治43)年のこと。
この時は、詩人・劇作家・翻訳家として知られる杉谷代水(すぎたに だいすい)の作詞により『星の界(よ)』として紹介されました。
「月なきみ空に きらめく光 嗚呼その星影 希望のすがた」
昭和40年代に入ると、詩人で評論家の川路柳虹(かわじ りゅうこう)が新たに詞をつけた『星の世界』が発表され、これが現在でもよく知られています。
これらの他にも、
「母ぎみにまさる ともや世にある 生命の春も 老いの秋にも」
「何にか譬(たと)えん 尊き母を 夜すがら輝く 御空(みそら)の北斗」
などの母親を思う内容の歌詞がつけられたバージョンの日本語歌詞が存在します。
この現象は明治の「文明開化」が関係している?このように外国の民謡が日本で定着した例は、決して少なくはありません。
