丸沢丸「もし、スズメバチに刺されたら?」麻美ゆまのあなたに会いたい! (2/3ページ)
この吸引口を傷口に当てて、スポイトみたいに吸い出す?」
丸沢「はい、そうです」
ゆま「よくドラマとかで、女の人が蜂に刺されたり、毒蛇に噛まれたりしたとき、男性がカッコよく口で吸ってくれるシーンがあるじゃないですか」
丸沢「あれは専門家の方に言わせると、あまり良くないそうです。口の中にもたくさんの雑菌があるので、他の病気がうつる危険も高いんです」
ゆま「そっかぁ。歯磨きをすれば大丈夫?」
丸沢「ま、まあ……」
ゆま「あ、でも、蜂に刺されているのに、“ちょっと待って”と歯磨きをするのも、だいぶ変ですね」
丸沢「アハハ。スズメバチ対応の道具にはもう一つ、アナフィラキシー対策用の“自己注射製剤”もあります。これも携帯しておくと、いざというときに安心です」
ゆま「おおっ。これをすぐに注射すれば、アナフィラキシーショックを避けられるんですね」
丸沢「はい。ただ、これは薬局などで買えるものではなく、医療機関で診断を受けて、さらに使い方の講習なども受けないと、買えないんです。スズメバチの危険に遭遇しやすい林業の方や、スズメバチの巣を駆除する方とかならまだしも、普通は皆さん、そこまでして持参して、山に行くことはありませんよね」
ゆま「確かに。でも、万が一のことを考えて、そこまで装備していくことは重要ですよね」
■アニメで蜂に追いかけられ、池や川に飛び込むシーンは?
丸沢「はい。あと、一つの対処法としては、体に水をかけることも大事です」
ゆま「水?」
丸沢「ええ。スズメバチは針で攻撃する以外に、毒霧を噴射してくるんです。これを浴びると、体にその匂いがついてしまって、巣の中にいる蜂が一斉に攻撃を仕掛けてくるんです」
ゆま「その毒霧の匂いに向かってくるんですか?」
丸沢「その通りで、ターゲットにされるんです。だから、どんなに逃げても、ずっと匂いを元に追いかけてきて、刺してくるんです。