天才テリー伊藤対談「上田慎一郎」(4)3本認められたらあとはもう大丈夫 (1/2ページ)
テリー 上田監督の作品は奥さんもスタッフとして参加しているんですね。
上田 そうですね、妻も映画監督(ふくだみゆき)なんですが、今回は監督補と宣伝デザインを担当しています。「カメ止め」や今回の映画のポスターも妻が描いているんです。
テリー タイトルバックのアニメも奥さんでしょう。斬新でおもしろい絵だな、と思っていたんです。
上田 ありがとうございます。それを聞いたら、すごく喜ぶと思います。
テリー 伊丹十三監督と宮本信子さんの関係みたいだね。二人三脚でこれからも映画を作っていくのかな。
上田 ええ、そんなふうになれたらいいですけどね。そのためにも、今回の映画は大事なんです。
テリー 見れば、1作目がまぐれ当たりじゃなかったんだということはわかるからね。やっぱり制作時、プレッシャーは感じていた?
上田 僕、SNSでエゴサーチとかけっこうしちゃうタイプなので、すごい期待の声があれば「一発屋だろう」なんていう悪口もあるし、両極端のプレッシャーがすごくて、本当に倒れそうでしたね。だから、それを脚本に生かしたんですよ。
テリー あ、緊張すると気絶しちゃうっていう主人公の設定だ。詐欺の話もそうだけど、タダでは転ばないねェ(笑)。じゃあ、そのプレッシャーはどう乗り越えたの。
上田 「カメ止め」の奇跡的な大ヒットは、やっぱりいろんな運が重なっての奇跡なんですよ。もちろん作品には自信を持っていますけど、あれはまったくの別物なんだ、と。あと、そもそもあのヒットがなければ自分はこんなノイローゼを経験することもできなかったんだ、とポジティブに考えるようにしました。
テリー なるほどね。