背の高い人は、背の低い人と比べて速い時間の流れを生きているという説。それはなぜか?

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背の高い人は、背の低い人と比べて速い時間の流れを生きているという説。それはなぜか?
背の高い人は、背の低い人と比べて速い時間の流れを生きているという説。それはなぜか?

Image by mikkelwilliam/iStock

 それはほんの僅かの差だ。だが、背の高い人は低い人よりも時間の流れが速いという。

 相対性理論が予言する現象「時間の遅れ」は、2人の観察者がいるとき、互いの相対的な速度差により、または重力場に対して異なる状態にあることによって、2人が測定した経過時間に差が出る。つまりは時間の進み方が異なるということだ。

 これが背の高さによる時間の流れの差になるというのだ。
・時間の流れは速度と重力が関係

 時間は光速に近づくほどにゆっくりと流れるようになる。

 たとえば、地球上に時計を置き、さらに光速に近い速度で宇宙を航行する宇宙船の中にも時計を置くとしよう。すると宇宙船の中の時計はずっとゆっくりと進むことになる。地球に比べて、時間の流れが遅くなるからだ。

 また、時間の遅れは速度だけでなく、重力によっても生じる。だから重力を発生している地球の近くほど時間がゆっくりと流れるようになる。反対に、地球から離れれば時間の流れは速くなる。

 これが相対性理論が予言した「時間の遅れ」という現象だ。

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・足より頭の方が時間の流れは速い、背の高ければなおさら速い

 このことは、ちょっとした距離の違いであっても当てはまる。そのために、地球に少しだけ近い足元よりも、そこから離れた頭でのほうが時間の流れは速い。

 同じことが背の高い人と低い人でもいえる。生憎なことに、背の高い人の方が速く時間が流れている。だから老化するのだって速い。ほんの微々たる差ではあるが。

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Image by Gerd Altmann from Pixabay

・「時間の遅れ」現象の証拠

 アメリカ国立標準技術研究所による2010年の研究では、33センチ地面から遠ざかるごとに、79年で900億分の1秒時間が遅れることが確認された。

 人間では知覚できない、ないにも等いズレだ。しかし、「地球物理学などの分野ではなんらかの応用も考えられるかもしれない」と同研究所は述べている。

 また神経科学者のデビッド・イーグルは、身長約193センチの人の場合、爪先から脳まで信号が到達するまでに、157センチの人よりも10分の1秒長くかかることを発見した。


・実在するタイムトラベラーは宇宙飛行士

 なお地球を高速で周回している国際宇宙ステーションでも時間の遅れが生じている。そのために、この世の中には未来にタイムトラベルした人間が実在する。

 それはロシアの宇宙飛行士のセルゲイ・クリカレフだ。彼は803日9時間39分という宇宙で過ごした時間の最長記録保持者である。

 国際宇宙ステーションは秒速7.66キロで地球を周回している。光速には程遠くても、人間的には相当なスピードであり、そのおかげで彼が帰還した地球は、もともと彼が生きていた世界の0.02秒後の世界だった。

References:Time is travelling FASTER for taller people – and this is how/ written by hiroching / edited by parumo
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