天才テリー伊藤対談「船山基紀」(2)編曲に使う時間は1曲3時間だけ!? (2/2ページ)

アサ芸プラス

で、レコーディング当日、午後から録音が始まるスケジュールなら、朝5時に起きて6時から9時で1曲書く。書き上がった譜面を清書する写譜屋さんに渡したら、そのまま9時から12時までに2曲目を書いて、また写譜屋さんに渡す。

テリー ええっ、1曲を3時間で編曲するんですか!

船山 そこからスタジオに行って、2曲分の録音に立ち会って、それが終わったら、また次の日の打ち合わせが‥‥という感じで。

テリー 次の日も6時から2曲書くんですか。

船山 そう、めちゃくちゃでしょう。

テリー 息つく暇がないじゃないですか。だって船山さんも人間だから体調が悪い、気分が乗らない、なんて時もありますよね。

船山 そりゃもう、毎日苦しいですよ。でも何十年も「苦しい、苦しい」と言い続けていたら、いつしかそれが日常になっていた、なんて感じです。

テリー なるほど、でもプロの仕事って、そういうことですよね。

船山 フィーリングが合う作曲家との仕事の場合はまだ楽なんですが、初めて組む方とか、制作スタッフのチャレンジ精神で組まされた方なんかだと、なかなかアイデアが出てこない時もありますね。

テリー ちなみに、船山さんがいちばんお仕事がやりやすい作曲家って誰ですか。

船山 筒美京平先生です。一緒に組んでたくさんお仕事をさせてもらっているんですが、曲を受け取ると先生が何を考えているか、僕が何を求められているのかが、すぐわかるんです。スキルだけでなく、感覚的な相性もあるんじゃないでしょうか。

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