貞女は二夫にまみえず!陰謀から御家を守り抜いた戦国時代の女城主・清心尼(一) (3/3ページ)
「せっかくのお心遣い、誠に忝(かたじけな)くは存じますが、古来『貞女は二夫に見(まみ)えず』と申します。かくなればこの身は出家して、跡取りが決まるまでの間、私が八戸の家を支えて参ります」
かくして子子子は剃髪して清心尼と称し、八戸氏の第二十一代当主に就いたのでした。
思惑が外れた利直は清心尼の家督継承をあっさり認めますが、その内心では
「……ふん。女一人に何が出来る。せいぜいやってみればよかろう。ほどなく泣きついて来よう……」
と高を括っていたのかもしれません。ついでに一応ダメ元で毛馬内氏の子息を婿ではなく養子にとってはどうかと勧めたが、清心尼はこちらの縁談も「八戸の家中が落ち着きましたら、いずれまた改めて」などとやんわり辞退。
さて、八戸氏の家督を継いだ清心尼にさっそく試練が訪れるのですが、その話はまた次回に。
【続く】
参考文献:
日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan