Mr.マリック、スプーンはどうやって曲げているのか!?「麻美ゆまのあなたに会いたい!」〔後編〕 (1/3ページ)
前回に続いて、Mr.マリックさんとの対談です。のっけから指1本触れず、スプーンを曲げるどころかポキッと折ってしまう“超魔術”を披露されて、私は瞬く間に異次元に放り込まれた気分です。そんなスゴすぎるマリックさんですが、若い頃は『週刊大衆』を掛布団にして寝ていたほど、苦労された時代もあったんです。今週は、テレビで大ブレイクされるまでのお話を聞きたいと思います。
マリック「ナイトクラブやキャバレーが時代とともに潰れていって、マジシャンは働く場所を失ったんですね。そこで私は当時、増え始めていた高級ホテルのラウンジに目をつけたんです」
ゆま「ラウンジ、いいなぁ。夜はバンドの生演奏があって、ダンスを踊るんですよね」
マリック「そう。そんな雰囲気だから、僕がホテル側に“マジックをさせてください”とお願いしても、“いらない、いらない”と言われるばかりでした」
ゆま「厳しいですね……」
マリック「とにかく一度挑戦させてもらいたくて、“ノーギャラでいいので、生演奏の後にお時間を少しだけください”とお願いしたんです。そしたら、“まあ、ノーギャラなら構わない”と一応許可が出たんです」
ゆま「そこで超魔術を披露して、お客さんを夢中にさせちゃったわけですね!」
マリック「いやいや。生演奏が終わると、お客さんはカップルばかりだから、みんな、夜景を見に行っちゃうんです。僕がステージに上がったときは、誰もこっちを見ていない(笑)」
ゆま「あらら……」
マリック「だから、僕は少しだけマジックをやって、“もっと見たい方は、声をかけてください”と言って、早々にステージを降りたんです」
ゆま「え? 降りちゃったんですか?」
マリック「ええ(笑)、でも、しばらくするとホテルの人がやって来て“あちらのお客さんがマジックを見たいとおっしゃっています”と。若いカップルの方でした。僕は彼らの席に移動して、マジックを披露したんです。普通は拍手をするじゃないですか。でも、彼らはワァーとかキャーとか悲鳴を上げるんです」
ゆま「私も、スプーンが折れたとき、悲鳴が出ましたもん」
マリック「それが良かったんです。