この資格でナンボ稼げる?(42) ペット業界でも需要拡大「薬膳・漢方検定」

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漢方
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 11月に入り、すっかり冷え込んできましたね。体調を崩しがちな季節の変わり目に活用したいのが漢方や薬膳。私も風邪をひくと、よく葛根湯のお世話になっています。

 そこで今回、ご紹介するのは「薬膳・漢方検定」。薬膳に欠かせない漢方の基礎知識にとどまらず、野菜や果物の理想的な摂取法まで学ぶことができます。

 それでは例題を見てみましょう。

〈問1〉漢方・薬膳は、「陰陽五行説」という中国古代の哲学思想が基になっています。五行とは自然界に存在するすべての物を5つに分類するという考え方ですが、次のうち五行に含まれないものは①日、②火、③木、④金、⑤土のうちどれ?

〈問2〉秋は乾燥する季節です。「秋の臓」と言われる「肺」は乾燥に弱い臓器であるため、体を潤す働きのある食材を食べることが大切。そこで中国では「◯色の食材を秋に食べると良い」とされていますが、その色とは①白、②緑、③赤、④茶のうちどれ?

 実際の問題はマークシート(4者択一)形式で100問出題され、正答率70%以上で合格になります。受験料は5890円(税込)。例題の答えは〈問1〉が①、〈問2〉が①となっています。毎回90%前後という高い合格率が示すように、公式テキストさえしっかり勉強すればそれほど難しくはありません。

 この検定に合格するメリットといえば、まずはなんといっても健康面です。

 別に薬膳料理を自分で作る必要はありません。先ほどの例題でも挙げたように、季節ごとに体にいい食材を知っておけば、惣菜売り場や飲食店でメニューを選ぶ際に「11月だから大根や山芋など白い食材がたくさん入ったこの料理にしよう」といったように、医食同源の視点で決めることができるようになります。

 実際、私はそこまで健康的な食事を心がけるタイプではありませんでしたが、この検定に合格してからは、多少はそういうことを意識するようになりました。

 また、ビジネスの面では、薬膳料理専門の飲食店やカフェ、料理教室などが盛況のようです。薬膳料理と聞くと中華料理ばかりをイメージしがちですが、固定観念に捉われる必要はありません。薬膳ピザ、薬膳パスタ、薬膳ハンバーガーなどアイデアしだいで成功がつかめるかもしれません。

 要するに、普通の飲食店が提供しているようなランチに、少し薬膳のエッセンスを加えるだけで付加価値が生まれ、単価を100円でも上げることができるわけです。

 こう聞くと、読者の中にはこずるいと感じる人もいるかもしれませんが、ビジネスとはそういうもの。何かと何かを掛け合わせることで、新たなアイデアが生まれてくるのです。ちなみに最近では、薬膳はペット業界にも浸透しつつあり、「薬膳ドッグフード」なる商品も登場しているようですね。

 漢方・薬膳効果で、人生をより充実させてみてはいかがでしょうか。

鈴木秀明(すずきひであき)/81年生まれ。東京大学理学部、東京大学公共政策大学院を経て資格アドバイザーに。取得資格数は600

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