image credit:Action News Jax/Facebook

　毎日のほとんどをルーチンの中で生活している幼い子供たちは、前日と同じように物事が起こることを期待するものだ。

　それは、ママやパパのキスの挨拶だったり、寝る前の読み聞かせだったりと様々だが、それがいつものように実行されなかったりすると、子供だからこその激しいショックを受ける。

　アメリカ・フロリダ州に住む2歳の男の子の母親が、今月初めにソーシャルメディアに投稿した動画が話題になっている。

　男児は「ママがキスをせずに仕事に行ってしまった」という不満を、2歳児なりに父親に必死に訴えかけており、父親は息子に精一杯の同情を示している。
・キスをせず仕事に戻ったママに対する不満をぶつける2歳男児

　フロリダ州ジャクソンビルに住む2児の母ダイアナ・シモスさんは、10月初めのある日、長男アレクサンダー君のサッカーの練習を見に行った。

　その後、急いで仕事に戻らなければならず、息子に「またね」のキスをしないまま去ってしまった。



　それに大きなショックを受けたアレクサンダー君。どうやら、言いたいことがたくさんあったようだ。

　父親のクリストスさんが、不満を訴える息子の姿にカメラを向けたところ、アレクサンダー君は堰を切ったようにカメラの前で文句を言い始めた。

「ママはキスをしてくれなかったのかい？なんてママなんだ！？」と話しかけるクリストスさんに、アレクサンダー君はつたない言葉で必死に訴えた。

ママは、僕にも、パパにも、妹にもキスをしないで仕事に行っちゃったんだ！これはひどい

・キュートな息子の姿に母は大笑い

　たどたどしい言葉で、一生懸命ママへの不満を訴えるアレクサンダー君の姿はとても愛らしい。

　しかし、本人は必死だ。そんな息子の訴えをしっかりと通訳して動画に収めていたクリストスさんが、「あぁ、なんてこった！」と呟くと、「あぁ、なんてこった！」と、眉間にしわを寄せて父親の言葉を繰り返すアレクサンダー君。


image credit:Action News Jax/Facebook

　帰宅後、この動画をクリストスさんから見せられたダイアナさんは大笑いしてしまったそうだ。

　そしてこの動画をフェイスブックでもシェアすると、多くのユーザーらもアレクサンダー君のキュートな苦情に心を奪われたようで、

・あれまぁ、ママはきっと帰ってきたら大変だよ。

・とってもキュート。今度からママがキスを忘れませんように！

・子供にとってはとっても大切なことなんだよね。

といったコメントが相次いだ。

　動画の拡散によってこの一件は米メディアでも報じられ、ダイアナさんはインタビューで、

あの日帰宅して、息子に「ママのことすごく怒ってる？」と尋ねると「うん」と返って来たので、たくさんキスをしてあげました。

今回、レッスンはしっかりと学びました。以降、息子たちには100万回のキスをしてから仕事に出ています。

と話している。

　多忙な日常だからこそ、繰り返されるべきいつもの大切な触れ合いの瞬間がふと抜けてしまうこともある。そしてそれに気付かない母親も多いだろう。しかし、子供たちにとってはとても大切なこと。

　今後もアレクサンダー君と妹が、ママとパパからのキスをたくさん貰えますように！

References:Fox Newsなど / written by Scarlet / edited by parumo