パチンコ“オワ台”から一変!今「牙狼」が高評価なワケ【ギャンブルライター・浜田正則コラム】

日刊大衆

(イラスト/玉三郎)
(イラスト/玉三郎)

「今月の月間一押しはCR大海物語です」

 中堅チェーン店の副店長で、彼のことは新入社員時代から知っているんですが、その男が私に言ったひと言です。

 11月に『海』って……。季節からみても真逆、このトンチンカンの台選びに、「ラグビーがらみ?(国際試合期間中には新台検定自粛で新台が出ない)」と尋ねると、そうではなく、単に「季節とか言ってられなくて、平日昼間の客を伸ばすために、何もしないよりは海押し」になったのだそうです。

 たしかに、ここ数か月の客減少はすさまじいばかりで、特に消費増税が施行された10月1日からは、イベ日(新台入れ替えや数字イベント日)でも何でもない平日昼間のホールはお通夜状態。ただでさえ来年の「全面禁煙」や「オリンピック自粛(同じく開催期間中は新台が検定審査されなくなる)」などのネガティブ要素が目白押しのパチンコ業界。いやはやホールも大変だ……。

 そんな現在の新台入れ替えは、パチスロ『北斗の拳 天昇』がメインです。店側はスロでこれを柱に年末年始まで持っていければ……、みたいに考えているようですが、ちょっとキビシイでしょうね。

 実際、現行機種の稼ぎ頭は今なお前記の副店長のホールも『CR大海物語4』を押すぐらいで、『CR真・北斗無双』、スロット『バジリスク絆』などの旧要件機なのがホールの現状ですから。

■店側の信頼ナンバーワン機種は意外にも……

 ところで、こんな現状の有り様で、店側が最も信頼している新台の機種ってなんだと思います? ファンはもちろん、業界関係者もちょっと意外に感じるかもしれませんが、『北斗』でもなく、『海』でもなく、実は『牙狼』。

 私はすっかり、「いまやコスパに見合わないナンバー1のオワ台」と、見切っていたのですが、ホールは、この『牙狼』をいまなお高評価しています。

 そういわれても……やっぱ私の本音では、この先このシリーズが浮上するとは思わないのですが、ホールの信頼がここまでしっかり確立されているのであれば、次回、次次回の同シリーズ機も確実に売れるでしょうし、導入されたなら店も一定期間は甘く使うことが予想できます。導入翌日に即シメで費用回収にシフトされる台が多い中、この確約はかなり良い要素ですので、次作のリリース時や、中古台の増台があった際にはひとまず意識してみてもよろしいのでは。

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