かえって体調悪化も…玉石混交のサプリメント業界が怖すぎる (1/2ページ)
健康のため、あるいは不足しがちな栄養を補完するために、定期的にサプリメントを利用している人は多いはずだ。
今、日本のサプリメント市場は2兆円規模ともいわれ、様々な効能や目的に沿った商品が、華やかな広告文句と共に乱れ飛ぶ巨大産業となっているが、その一方で国内に乱立するサプリメント工場のうち、どれほどが信頼に足るサプリメントを製造しているのかという疑問も残る。
■かえって体調が悪くなる?市販のサプリメントに潜むアレルギーリスクサプリメントを巡る現状に鋭く切り込んで、信頼できるサプリメントや摂取するのをやめた方がいいサプリメントを見分ける手助けをしてくれるのが、『サプリメントの正体』(三笠書房刊)だ。
本書ではサプリメントにまつわるこんな調査結果を紹介している。東京都が行った「平成30年度健康食品試買調査」によると、健康食品売り場などで購入した製品では44品目中29品目に、またインターネット通信販売で購入した製品では86品目中79品目に、不適正な表示・広告が見られたという。
また、国内にはサプリメントを製造する工場は4000~5000か所あるが、GMP(Good Manufacturing Practice)という医薬品レベルに準じた管理基準で製造を行っているのはわずか200か所程度。
こうした状態では、やはり素人がサプリメントを見分けるのは難しい。
■栄養素が乏しく、胃の中で溶けないサプリに効果はあるか実際に本書によると、現在市場に出回っているサプリメントの中には問題のあるものが多く含まれているという。
たとえば、サプリメントは粉末を固形にするための「賦形剤(ふけいざい)」として、乳糖が使われることが多い。ただ、日本人には乳糖不耐性の人が多いため、賦形剤として乳糖が使われているサプリメントを摂るとお腹の調子が悪くなってしまうことがあるのに加え、乳製品にアレルギーがある人にとってはアレルゲンになってしまう。サプリメントを摂ったことでかえって体調が悪くなってしまうケースがあるのだ。