ロシアのビッグフット?しかもメス?謎の生き物が走る姿が目撃される
「あれには胸があった。絶対にメスだ!」
ロシア南西部にあるバシコルトスタン共和国でドライブ中の若者たちが謎生物の姿を発見、ただちに撮影された。その姿はメスのビッグフットのようにも見える。
映像だけでは専門家でもはっきりと説明できなかった。そのため、ロシアニュース局GRTK.TVが現地へのり出すはめになったという。
果たして謎生物の正体は?
≪У нее есть грудь!≫: ученые изучили видео с мифическим существом, снятым в Башкирии
・若者グループがドライブ中に出くわした謎生物
これは間違いないと思います。この生き物が走っている姿がはっきり映っているのですから。さらに、動画をコマ止めしてよく調べると、胸に膨らみのようなものが見えました。これは乳房です。わかりますか? これはメスなんです
GRTK.TVは、国際ホモロジーセンターのモスクワ支局長イゴール・ブルトセフに同行して、バシコルトスタン北部のビルスキー地区へ向かい、2016年にドライブしていた女性3人、男性1人の若者グループによって撮影されたという、このショッキングな映像を調査した。
古いロシア製ジグリに乗っていたグループは、追いかけてくるなにかを怖れて悲鳴をあげている。
リーシャ、窓を閉めて! 奴がやってくる。
追いかけて来る! ああああ
・メスのビッグフットなのか?森の精霊のシュラレなのか?
半世紀以上にわたって、ロシアでビッグフット、イェティなどの未確認生物の研究をしてきたブルトセフがこの映像に注目したのは、走っているこの生き物の胸の膨らみがわかったからだという。
だからこれは、メスのビッグフットだというわけだ。ブルトセフらが撮影現場とおぼしき場所を訪れ、近くの森の中へ分け入ると、ビッグフットの新しい証拠が見つかったという。
森の中へ入っていくと、折れた枝をいくつか見つけました。昨日もそこにいたのに、ありませんでした。枝は折られたばかりだったのです。
地元の人たちは、これはシュラレという森の精霊だといいます。ロシアではゴブリンと言われることもあり、科学用語では人型生物という意味のホミノイドと言います。イェティやビッグフットも同じ仲間です
シュラレは、タタール人やバシキール人の民話に出てくる伝説の生き物だ。森の精霊とされ、人の姿に化けることができると言われている。
長い爪、ギラギラと輝く目、額に角、全身が毛深いのが特徴で、靴を前後逆に履いているとされている。木こりの道具を盗むなどのイタズラをしたり、人をくすぐり殺すこともあると噂されている。
シュラレと遭遇した場合には、着ている服を裏返しにし、靴を前後逆に履くのが、難を逃れることができる唯一の方法だという。
シュラレのコイン National Bank of Kazakhstan/wikimedia common
映像に見られる素早い動きからすると、若者たちが見たというこの生き物は、靴を前後逆にはいていて走りづらそうには見えない。それならこれは、いったいなんなのだろう?
「なんでもありません。これは神話なのです」
バシキール州立大学の生理学・一般生物学准教授アナトリ・ヤコブレフは、目撃者たちは酒を飲んでいて、幻覚を見たのだろうというようなことを言っている。
だが、ブルトセフはこれに異議をとなえる。森の中で確かに証拠を見たし、案内してくれたガイドもイレメリ山の近くで似たような生き物を目撃したことがあると証言しているという。
ブルトセフは、ビッグフットはバシコルトスタンの首都ウファの都市公園に棲んでいると信じているので、また戻って来て、走っていたメスもろとも発見するつもりだと語った。
彼らはいたるところにいます。森の中に入ったら、注意深くあたりを見回せばいいだけなのです
Russian Bigfoot chasing Car
References:gtrk/ written by konohazuku / edited by parumo