ツラくてダルい勉強をエンタメに変える中田敦彦流「独学術」 (2/3ページ)

新刊JP

さらに、徳川家光がつくった「参勤交代」も、似たような制度を始皇帝が紀元前につくっていた。

「歴史」は人間たちが生み出したものであり、その中にドラマがないわけがない。そうした人々の息遣いを感じたり、自分からいじってみたりすることで、歴史が急に身近に感じられるようになるのだ。

●文学作品の楽しみ方は、最初の一行と最後の一行に注目すること

夏目漱石『吾輩は猫である』、太宰治『人間失格』など、文学作品というと「タイトルは有名だから知っているけど内容をよく知らない」「教科書で習った記憶はあるけど覚えてない」などという人が多いだろう。

中田さんは、テレビのクイズ番組などで「文学」をテーマに出題されるとき、最初の1行や最後の1行から出題されるケースが多いことに気づき、クイズ対策として、最初の1行と最後の1行に注目して覚えようと心がけたという。

「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」(夏目漱石、『吾輩は猫である』)など、たしかに改めて見てみると、文学作品の1行目はどれもインパクトのある文章ばかりで、最後の1行がきれいに終わると、読後感もよいものになる。

最初の一文の書き出しと、締めの一文に視点を置いて、文学作品を読んでみると、作品の理解が深まることにつながる。これは「文学作品を教養として内容もおさえておきたい」という人向けに、文学の世界を楽しむきっかけづくりになるだろう。

●通貨の歴史を学ぶと「政治・経済」は俄然面白くなる

近年の経済の重要なトピックの一つが仮想通貨だ。この、いかにもアヤしい存在に対して、中田さんは「調べてみると、この先、仮想通貨は避けて通れない」とまで断言する。

仮想通貨を理解するためには、まず貨幣の歴史をおさえることが大事だ。
そもそも物々交換を営んでいた人間は、欲しいものをより確実に手に入れるために、交換の仲立ちとして「貝」「稲」「塩」などを使うようになる。これが通貨の出発点だ。その後、金や銀が仲立ちの主流となるが、「重くて不便」ということから紙幣が登場する。紙幣はもともと金と交換していたが、金の不足から、金の量と関係なく発行されるようになった。こんな経緯がある。

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