U字工事「矢沢永吉さんが喧嘩を止めに入って」麻美ゆまのあなたに会いたい!〔後編〕

日刊大衆

U字工事「矢沢永吉さんが喧嘩を止めに入って」麻美ゆまのあなたに会いたい!〔後編〕

 先週に続いて、お笑いコンビ『U字工事』(福田薫さん・益子拓郎さん)との対談……いえ、喧嘩です。『U字工事』さんといえば、栃木県を代表する芸人さん。栃木訛りの芸風で有名です。対して、私は群馬県出身。北関東以外にお住まいの方はご存じないかもしれませんが、栃木県と群馬県は昔から犬猿の仲なんです。これを機に仲良くなろうと対談を申し込んだものの、なんだかバチバチに……。

福田「まあ、温泉に関しては引き分けにしましょう。ただ、俺たち栃木勢は、群馬のアレが、もう心配で、心配で……」

ゆま「全然、心配そうにしていませんけど、なんですか、アレって」

福田「富岡製糸場です」

ゆま「そ、それは……」

益子「世界遺産になったわりには、いまいちブレイクしていませんよね」

ゆま「世界遺産に認定されたときは、群馬県民としてめちゃくちゃうれしかったんです。ただ正直、当時から“大丈夫かなぁ”という心配はありました。私も名前は知っているけど、行ったこともなかったので……」

福田「いや、富岡製糸場は素晴らしいんですよ。歴史もあって、貴重な施設です。ただ、そのわりに、認知されていないなぁと」

ゆま「そうなんです……」

益子「群馬を旅行する団体のお客さんは、富岡製糸場を見学した後、『こんにゃくパーク』に行くそうです」

福田「あ~。『こんにゃくパーク』は行列がすごいと聞いていますよ」

益子「群馬のこんにゃくは本当においしいです」

ゆま「宇都宮の餃子も、私は大好きです。もう仲直りしましょうか」

益子「そうですよ。群馬も栃木も、同じ“北の人間”ですからね」

ゆま「アハハ。確かに。北と南に分けたら、栃木も群馬も“北の人間”ですね」

福田「この“北の人間”というのは、僕たちの先輩であるガンビーノ小林さんが、よく僕たちに言っていることなんです」

ゆま「ガンビーノ小林さんは芸人で、たけし軍団の一員の方ですよね」

益子「はい。小林さんは北海道出身で、酒を飲むと、“いやあ、やっぱり北の人間はいいよな。心があったけえよ。いいか、お前ら南の人間には負けんなよ”と語りだすんです」

ゆま「いいですね~。男らしい」

福田「小林さんは元暴走族のヤンキーなんです。今もヤンチャで、酒が入ると“おい、お前ら喧嘩の練習するぞ”って」

ゆま「え? 喧嘩の練習って、なんですか?」

益子「まあ、殴り合いですね。小林さんは“よし、打ってこい”といって、ボディを殴らせるんです。とはいえ、先輩ですからね。本気で殴れるわけがない」

福田「でも、手加減すると怒られるんです。“もっと来いよ。本気で殴って来ないと、練習にならねえだろ!”って。仕方なく思いっきり殴ったら、その瞬間、殴り返されます(笑)」

ゆま「怖い。男同士で飲むと、そんな感じなんですか?」

益子「いや、小林さんが特別なんだと思います」

福田「とにかく破天荒で面白いんです。酒もさんざん飲んで、朝5時ぐらいに、僕たちはベロベロになった小林さんを抱えて、ご自宅までお届けするんです。これでやっと寝てくれるかなぁと思ったら、“お前ら、これを見ろ”と、矢沢永吉さんのビデオを見せられるんです」

益子「小林さんは矢沢さんの大ファンなんです。そのビデオというのが、矢沢永吉さんのライブ中、お客さん同士の喧嘩が始まって、矢沢さんが止めに入るというシーンなんです。“何度見ても格好いいよなぁ。最高だ”と」

福田「僕たちはベロベロに酔っ払った早朝、ずっと見ないといけないんです。地獄です(笑)」

ゆま「きついですね~」

■破天荒な芸人に憧れていたが

福田「でも、本当にいい先輩ですよ。僕も若い頃は、破天荒な芸人に憧れていたんですけどね」

ゆま「そうなんですか!?」

福田「ええ。昔の芸人さんは酒を飲んで収録していたとか、そういう武勇伝を聞いていたので、自分もそんなふうになりたいと」

益子「全然キャラと違いますけどね。そういや、福田は一度、喧嘩をしたことを自慢していたよな」

福田「やめてくれ、恥ずかしい」

ゆま「聞きたいです」

益子「20歳ぐらいの頃かな。ネタ合わせをしに、福田の家に行ったら開口一番、“俺、昨日、カラオケボックスで喧嘩してやったぜ。やってやったぜ”って、すげえ興奮しているんですよ」

福田「まあ、殴り合いとかじゃないんですけどね。他のグループと、ちょっと言い合いになった程度で……それでも当時の僕にすれば、“喧嘩をしてやった!”ことを言いたかったんですね。お恥ずかしい~!」

ゆま「アハハ、かわいいじゃないですか。それにしても、お二人は仲がいいですよね。コンビは結成されて、何年になるんですか」

福田「来年で、20周年です」

ゆま「おおっ。すごい。全然、変わっていらっしゃいませんよね」

益子「単に進歩していないだけですよ」

ゆま「いやいや。格好いいですよ。栃木訛りにもこだわって、ずっと第一線で活躍されているんですもん。私の中で栃木県といえば、『U字工事』さんです!」

福田&益子「ありがとうございます!」

ゆま「これからも北の人間同士、仲良くしてください」(おわり)

U字工事(ゆーじこうじ)福田薫(写真左)と益子卓郎(中)からなるコンビ。ともに栃木県出身で、高校時代からの同級生。栃木弁を使った漫才をスタイルとしており、2008年には『M-1グランプリ』で決勝進出を果たす。近年では、テレビ、ラジオへの出演に加え、歌手として『ビギン・ザ・ギンザ』を発売するなど、その活躍は多岐にわたる。

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